【NY原油は押し目完了か】
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、原油在庫は330万バレル減となり、8週連続の取り崩しとなり、減少幅も市場予想の350万バレル減とほぼ一致した。また、ガソリン在庫は前週比120万バレル減と、市場予想の60万バレル減を上回る取り崩しとなった。これを受けて、米国内の供給過剰懸念が後退したことから、原油が買われた。ただ、ガソリン需要はピークを過ぎつつあり、今回の在庫減少により買われていくのも限界があろう。


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石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国による減産が継続しているため、2017年の世界の石油需給バランスは引き締まることが見込まれている。

また、米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、テキサス州に向けてメキシコ湾を北上中の熱帯低気圧「ハーベイ」がさらに勢力を強め、ハリケーンに発達する可能性があるという。メキシコ湾沿岸に集積する石油生産施設への影響が懸念されたこともあって、NY原油相場は反発に転じた。

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日足チャートを見ると、年初の高値と安値の値幅における高値からの0.38倍押しに達したあと、0.62倍押しの水準まで下落したが、そこでサポートされた格好になっている。再び50ドル台にトライする展開になるだろう。


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