8月31日(木)
【8月30日の海外相場および市況】
ny0831

*30日のNY金は、為替市場でドル高・ユーロ安が先行し、割高感から売りが出て4日ぶりに反落した。良好な経済指標や欧州中央銀行(ECB)がユーロ高対策を行うとの思惑から、ドルがユーロに対して上昇した。4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比3.0%増となり、市場予想の2.7%増も上回った。また、8月のADP全米雇用報告も、非農業部門の民間就業者数が前月比23万7000人増となり、市場予想の18万3000人増を上回った。ただ、北朝鮮が9月9日の建国記念日を控えて挑発行動を繰り返すのではないかとの懸念から地政学的リスクに対する警戒感は強く、下げ幅は限定的だった。ロバート・ウッド米軍縮大使は30日、国連の軍縮会議で、北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄に向けて圧力をかけるため、経済制裁の完全履行による「協調行動」を求めた。NY白金はドル高を受けて3日ぶりに反落。

*30日のNY原油は3日続落。テキサス州南部の洪水被害が拡大する中、製油所閉鎖に伴う原油在庫の積み上がり懸念を背景に売りが継続した。ハリケーンから熱帯低気圧に変わった「ハービー」は30日、テキサス、ルイジアナの州境付近に再上陸。テキサス州南部では洪水被害が広がっており、一部の製油施設が依然稼働を停止している。このため、目先の原油在庫の積み上がりが懸念された。ロイター通信によると、29日時点で少なくとも日量440万バレル、米国の石油精製能力の約24%が停止状態という。この日はモティバ・エンタープライゼズが米国最大規模の同州ポートアーサー製油所(処理能力日量60万3000バレル)を閉鎖したと発表。規模が米国2番目のエクソンモービルのベイタウン製油所(同56万9000バレル)も既に27日に稼働を停止している。「ハービー」による洪水などの被害で米国の製油施設の4分の1近くが停止したことから、原油需要が抑制される一方で、燃料不足のリスクが高まっている。この日はガソリン相場が大幅上昇した。ハリケーンの被害や石油施設の停止の影響は、数週間続くと予想されている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した25日までの1週間の米原油在庫は前週比540万バレル減と、市場予想の190万バレル減を大きく上回る取り崩しとなった。9週連続の在庫減少となった。これを受けて、やや下値が切り上がった。

*30日のシカゴトウモロコシは4日続落。豊作見通しに圧迫された。シカゴ大豆も豊作見通しで4日続落。

*30日のNY外国為替市場のドル円相場は、堅調な米経済指標を受けて、110円台前半に上昇した。4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.0%増となり、市場予想の2.7%増も上回った。また、8月のADP全米雇用報告も、非農業部門の民間就業者数が前月比23万7000人増となり、市場予想の18万3000人増を上回った。また、この日は欧州中央銀行(ECB)がユーロ高対策を講じるのではないかとの臆測が浮上し、対ユーロでドルの買い戻しが入った。対ユーロでドルが上伸したこともドル円の押し上げ要因になった。ただ、北朝鮮が9月9日の建国記念日を控えて挑発行動を繰り返すのではないかとの懸念から地政学的リスクに対する警戒感は強く、ドル円も上値が重くなった。

*30日のNYダウは小幅続伸。4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.0%増となり、市場予想の2.7%増も上回った。また、8月のADP全米雇用報告も、非農業部門の民間就業者数が前月比23万7000人増となり、市場予想の18万3000人増を上回った。いずれの経済指標も良好で、株式市場は買いが優勢となった。ただ、大型ハリケーン「ハービー」が直撃した米南部テキサス州では洪水被害が拡大する見通しで、相場の重石となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:01 (英) 8月GfK消費者信頼感 -12 -13 -10
08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報 (前月比) +2.2% -0.3% --
10:00 (中) 8月製造業PMI 51.4 51.3 --
10:00 (中) 8月非製造業PMI 54.5 -- --
10:00 (NZ) 8月ANZ企業景況感 19.4 -- --
15:00 (独) 7月小売売上高指数 (前月比) +1.1%(+1.4%) -0.6% --
16:55 (独) 8月失業者数 -0.9万人(-0.8万人) -0.6万人 --
16:55 (独) 8月失業率 5.7% 5.7% --
18:00 (EU) 7月失業率 9.1% 9.1% --
18:00 (EU) 8月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +1.3% +1.4% --
18:30 (南ア) 7月生産者物価指数 (前年比) +4.0% +3.5% --
20:30 (米) 8月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比) -37.6% -- --
21:00 (南ア) 7月貿易収支 +107億ZAR +71億ZAR --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.4万件 23.8万件 --
21:30 (米) 7月個人所得 (前月比) 0.0% +0.3% --
21:30 (米) 7月個人消費支出 (前月比) +0.1% +0.4% --
21:30 (米) 7月コアPCEデフレーター (前月比) +0.1% +0.1% --
     (米) 7月コアPCEデフレーター (前年比) +1.5% +1.4% --
22:45 (米) 8月シカゴ購買部協会景気指数 58.9 58.5 --
23:00 (米) 7月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +1.5% +0.4%


第130回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/