【NYガソリンが急伸、原油を押し上げる可能性も】
昨晩発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計は、原油在庫が前週からおよそ540万バレル減少していた。ただこの在庫はハリケーンが上陸する前までの数字なので、特に材料視されなかった。来週の在庫統計が今回のハリケーンの影響を受けての数字となるため、市場は次週に注目している。

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ハリケーン「ハービー」は熱帯低気圧に変わり30日に、テキサス州に再上陸した。テキサス州南部では洪水被害が広がり、一部の製油施設が稼働を停止しているが、目先の原油在庫の積み上がりが弱材料視され、NY原油は下落している。

ハリケーンによる洪水被害で米国の製油施設の4分の1近くが停止し、原油需要が抑制される一方で、燃料不足のリスクが高まっていることには注意したい。

昨日のNY市場ではガソリン相場が6%近く急伸した。ハリケーンの被害や石油施設の停止の影響は、数週間続くと予想されているが、それに連れて、石油製品の操業も遅れる可能性が高い。

メキシコ湾岸の製油所の稼働停止は、需要抑制の思惑から原油には下押し材料となっているが、パイプラインによってガソリンなどの供給を受けている米北東部での製品需給逼迫を引き起こすというわけだ。

ハリケーンが去った後は、製品相場が原油相場を押し上げることも考えられる。


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