【豪ドル円、先週の動き・今週の予想】
*先週の豪ドルは、ドル安の流れを受けて対ドルでは0.80ドル台に上昇したが、対円では円高の影響から87円台から86円台に下落した。

5日に発表された4-6月期経常収支は赤字幅が予想や前回を上回ったものの、同時に発表された純輸出の対GDP比が、前回-0.7%から+0.3%と上昇したことが好感されて豪ドル買いが優勢となった。

5日に行われた豪準備銀行(RBA、豪中銀)では、政策金利は市場の予想通りに1.5%に据え置かれたものの、ロウRBA総裁が刺激策継続の適切さに言及しつつも、低金利が過大な借り入れなどを助長して、家計のリスクを増大させる可能性を指摘したことで、豪ドルは上昇に転じた。

しかし、6日に発表された2017年第2四半期国内総生産(GDP)は、前期比0.8%増と事前予想の0.9%増を下回ったことで、豪ドルの上値は重くなった。

*今週の豪ドル円は堅調に推移しそうだ。先週開催された豪準備銀行(RBA、豪中銀)理事会では、政策金利を史上最低の1.50%に据え置いた。声明では「最近のデータは来年にかけて豪州経済が徐々に勢いを増す」として、景気に関しては明るい見方を示した。

しかし、ここ最近の豪ドル高に関して、「通貨高は物価を下押しすると予想」とし、通貨高を牽制した。

また、先週発表された4-6月期のGDP成長率は前年比1.8%増と伸びが前期と変わらなかった。

7月の豪小売売上高は前月比横ばいで4カ月ぶりの低い伸びとなった。足元の経済指標は冴えない内容で、豪ドルの上値は重くなっている。

今週14日は8月の雇用統計が発表される。雇用者数は前月比1万人増と今年2月以来の低い伸びにとどまる見通しでやはり冴えない内容になりそうで、豪ドル買いも手控えられるだろう。

ただ、雇用統計は最近、改善傾向にあり、失業率が5.6%から低下した場合は利上げ期待で豪ドルが買われる可能性もあろう。

長期的に見れば、RBAは声明で今後数年にわたり経済成長は加速し、基調インフレも上昇する見込みであると述べており、豪州経済に対して明るい見通しを立てている。資源価格も回復傾向にあることから、豪ドルの下値はサポートされるだろう。

<強材料>
①.豪準備銀行(RBA、豪中銀)は、企業を取り巻く環境は良好と評価。雇用は回復し、失業率は足元の5.6%から今後さらに低下する見通しとした。
②.インフレ率は、RBAの目標レンジの下限である+2.0%をやや下回っているが、経済成長の持続を受け、回復する見込み。
③.8月の中国の貿易統計(ドル建て)では好調な輸入が示された。輸出が前年同月比5.5%増、輸入が同13.3%増だった。市場予想は、輸出が6.0%増、輸入が10.0%増。

<弱材料>
①.インフレ率は、RBAの目標レンジの下限である+2.0%をやや下回っている。
②.RBAは過去13カ月の間、鉱山投資からサービス・製造業に成長の牽引役のシフトを促すため、しばらくの間、政策金利を過去最低の1.5%に据え置く見込み。
③.4-6月期GDPは前期比0.8%増と市場予想の0.9%増を下回った。


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予想レンジ:86.00円~89.00円


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