9月18日(月)
【9月15日の海外相場および市況】
ny0918

*週末15日のNY金は反落。欧州中央銀行(ECB)当局者が資産買い入れ策の規模縮小を求める発言をしたことも下押し要因。また、前日に発表された8月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る堅調な内容だったことを受け、市場ではFRBによる年内追加利上げ観測が再燃しており、金利を生まない資産である金の上値を抑えた。ただ、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて安全資産としての需要に下値は支えられた。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの金買い越しは25万4760枚(前週比+9462枚)と増加。総取組高は58万0606枚と前週比1万3789枚の増加。

*週末15日のNY白金はドル高を受けて6日続落。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの白金買い越しは3万7997枚(前週比+24枚)と増加。総取組高は8万0477枚と前週比1169枚の増加。

*週末15日のNY原油は横ばい。石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)による需給均衡見通しや、ドルの対ユーロ相場下落などを支援材料に買いが入り、再び一時50ドル台を回復した。OPECは12日公表の月報で、2018年の世界石油需要を日量3283万バレルとし、前月予想から410万バレル上方修正。IEAは13日発表の月報で、17年の需要増加幅の見通しを日量160万バレルとし、前回予想から11万バレル上方改定していた。最新週の国内石油掘削リグ稼働数が前週比7基減の749基と6月以来の低水準となったことも強材料。しかし、その後は週末要因から利益確定売りが出て上値を削った。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの原油買い越しは37万4480枚(前週比-7633枚)と減少。総取組高234万5125枚と前週比1万9539枚の増加。

*週末15日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。ただ、今後米中西部で活発に収穫が行われるとの見通しが上げ幅を抑えた。CFTC建玉9月12日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは2万4614枚(前週比+1万0614枚)と増加。総取組高は136万8725枚と前週比3万1093枚の増加。

*週末15日のシカゴ大豆は、利食い売りに反落。CFTC建玉9月12日時点:ファンドの大豆買い越しは3592枚(前週比+5636枚)と増加。総取組高は66万7033枚と前週比3854枚の増加。

*週末15日のNY外国為替市場のドル円は、北朝鮮のミサイル発射の売りが消化されて一時111円30銭台まで上昇したが、8月の米小売売上高や鉱工業生産指数がともに市場予想を下回ったことを受けて利益確定売りから110円80銭台に軟化して引けた。8月の小売売上高は前月比0.2%減とプラスの市場予想を下回り、鉱工業生産指数も前月比0.9%低下と7カ月ぶりにマイナスに転じた。ただ、8月下旬に米テキサス州に上陸した大型ハリケーン「ハービー」が大きく影響したとみられ、市場の反応は鈍かった。ミシガン大学が発表した9月の米消費者信頼感景況指数は95.3と前月から低下したものの、市場予想を上回った。CFTC建玉9月12日時点:ファンドのドル買い・円売りは5万7297枚(前週比-1万5648枚)と減少。総取組高は20万0444枚と前週比1万2756枚の減少。

*週末15日のNYダウは続伸し、4日連続で最高値を更新した。大型ハリケーンの米経済への影響や北朝鮮情勢に対するリスク懸念後退による買いが継続した。

【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(敬老の日)
18:00 (EU) 8月消費者物価指数(HICP)・確報 (前年比) +1.5%(+1.3%) +1.5% --
23:00 (米) 9月NAHB住宅市場指数 68 67 --
29:00 (米) 7月対米証券投資 +344億USD

第133回 『おしえて陳さん』 
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