【豪ドル円、先週の動き・今週の予想】
*先週の豪ドル円は下落した。注目された10月3日の豪準備銀行(RBA、豪中銀)理事会では、政策金利を過去最低の1.5%に据え置かれた。声明では、経済成長がここ数年緩やかに回復し、基調インフレも徐々に加速するとの見通しを示した一方、豪ドル高が成長や物価圧力を抑制すると指摘した。利上げへの示唆がなかったため、失望売りが優勢となり、対ドルで7月中旬以来の安値まで下落した。ただ、声明文は9月の内容とほとんど同じで新鮮味がなく、すぐに週初めの水準に戻した。

8月の豪貿易収支は9.89億豪ドルの黒字で、市場予想より黒字が拡大したが、8月の豪小売売上高が前月比-0.6%と予想外のマイナス、また7月分も同-0.2%と下方修正されたため、景気先行きへの懸念が広がり、豪ドルは売りが優勢となった。

*今週の豪ドル円は、上値の重い展開が続きそうだ。豪準備銀行(RBA、豪中銀)は、これで13回連続で政策金利を据え置いた。RBAは、家計債務における住宅ローンの比率が拡大し、個人消費に悪影響を及ぼすとして警戒しているため、ロウRBA総裁は、世界的な利上げ傾向に追随しないと述べている。

しばらくの間、政策金利は据え置かれるだろうが、順調な経済成長を受けてインフレ率も回復しつつあるため、2018年には利上げが視野に入ってくるだろう。10日に発表された9月NAB企業信頼感指数は+7と前回の+5を上回った。

今週は13日に発表される9月の中国貿易収支が注目されよう。+380.5億ドルが予想されており、前回の419.9億ドルより低下する見込みで、豪ドルには弱材料になりそうだ。また、北朝鮮をめぐる地政学的リスクにより円買いが強まる可能性もあり、豪ドル円にはやはりマイナスとなろう。

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*予想レンジ:85.00円~88.00円


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