【豪ドル円、先週の動き・今週の予想】
*先週の豪ドル円は上昇した。北朝鮮の地政学的リスクや米国のインフレ指標の低下を受けてドル高が修正される中、豪準備銀行(RBA、豪中銀)のハーパー理事が利下げの可能性を示唆したほか、9月の中国財新総合PMIが6月以来の低水準を付けたため、豪ドルは売りが優勢となった。

しかし、良好な豪経済指標を受けて反発に転じた。9月NAB企業信頼感が+7と8月の+5から改善し、10月のウェストパック消費者信頼感指数も改善した。8月の住宅ローンも上昇した。中国税関総署が13日発表した9月の輸入(ドル建て)は前年同月比18.7%増となった。伸び率は市場予想の13.5%増を上回り、前月の13.3%増から加速した。 一方、輸入は同8.1%増と、予想の8.8%増を下回った。ただ、前月の5.5%増は上回った。豪州と交易関係の深い中国の輸入増加も豪ドルをサポートした。

*今週の豪ドル円は、上値の重い展開になりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による「年内あと1回」の利上げがほぼ確実視される中、豪準備銀行(RBA、豪中銀)は利上げに対して依然として否定的で、金融政策の方針の違いを受けて、豪ドルは対ドルで上値が重くなりそうだ。

17日には議事要旨が公表されるが、住宅価格と家計債務の拡大、豪ドル高への懸念を強め、利上げには慎重との姿勢が示されるだろう。10月3日の豪準備銀行(RBA、豪中銀)理事会後の声明は9月の内容とほぼ同じだった。労働市場については、雇用者の増加、労働参加率の上昇、失業率の緩やかな低下等を指摘したが、賃金の伸びは緩慢で、豪ドル高が低インフレの一因との認識を示した。

19日に発表される9月の雇用統計では、9月の失業率予想は5.6%と8月から変わらずだが、雇用者数は前月比1万5000人増と前月の5万4200人増から伸びが鈍化し、労働参加率は65.2%と前月から0.1ポイント低下する見通し。雇用情勢の悪化となれば、豪ドル売りにつながるだろう。

また中国の経済指標が多数発表されるため注意が必要だろう。16日には9月消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)19日には7-9月期国内総生産(GDP)、9月小売売上高、鉱工業生産が発表される。

aud1016

*予想レンジ:86.00円~90.00円


情報提供:(株)エムサーフ
※上記ロゴが記載されたチャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)エムサーフは一切の責任を負いません。