10月23日(月)
【10月20日の海外相場および市況】
ny1023

*週末20日のNY金は、ドル高・ユーロ安が進行し、割高感から売りが出て反落した。米上院は19日夜、2018年度(2017年10月~2018年9月)予算の大枠を定めた予算決議案を賛成多数で可決。2027年度までの10年間に最大1兆5000億ドル(約170兆円)の減税を容認する内容となった。政権が目指す大幅減税を柱とした税制改革の実現に向けて前進したとの見方が広がったことから、リスク選好意欲が高まりドル高・株高となって、安全資産である金には圧迫要因となった。CFTC建玉10月17日時点:ファンドの金買い越しは20万0724枚(前週比+612枚)と微増。総取組高は52万8800枚と前週比8795枚の増加。

*週末20日のNY白金は続伸。CFTC建玉10月17日時点:ファンドの白金買い越しは2万4085枚(前週比+2070枚)と増加。総取組高は7万5448枚と前週比483枚の減少。

*週末20日のNY原油は、地政学的リスクへの懸念から反発した。イラク軍は20日、中央政府とクルド自治政府の係争地キルクーク州北部の町を制圧したと宣言した。しかし、自治政府の治安部隊ペシュメルガが部隊を増派したとの情報もあり、イラク軍とクルド治安部隊との間では戦闘が依然続くとの懸念が高まった。また、キルクークとトルコのジェイハン港を結ぶパイプラインの送油量が20日時点で日量21.6万バレルと、通常の日量60万バレルをなお大きく下回っているとの一部報道から、原油の輸出に悪影響が及んでいるのではないかとの懸念が広がり、原油相場を押し上げた。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した米国内石油掘削リグ稼働数は3週連続の減少となり、ここ2カ月続いている掘削減退の長期化が明らかになった。CFTC建玉10月17日時点:ファンドの原油買い越しは42万9525枚(前週比+1万2464枚)と増加。総取組高244万0472枚と前週比2993枚の増加。

*週末20日のシカゴトウモロコシは、順調な収穫を反映して反落し、1週間ぶりの安値を付けた。CFTC建玉10月17日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは6万4177枚(前週比-2517枚)と減少。総取組高は148万9037枚と前週比3万9160枚の増加。

*週末20日のシカゴ大豆は、収穫の進展が重石となって反落。CFTC建玉10月17日時点:ファンドの大豆買い越しは8万1884枚(前週比+3万7641枚)と増加。総取組高は74万4280枚と前週比2万7104枚の増加。

*週末20日のNY外国為替市場のドル円相場は、トランプ政権による税制改革への期待が高まり、113円台半ばに上昇した。米上院は前日、2018年度(2017年10月~2018年9月)予算の大枠である予算決議案を僅差で可決した。トランプ政権の税制改革を実現する上で重要な予算決議で、大型減税などの実現に向けて前進したとの見方が強まり、リスクオンとなってドル買い・円売りが進行した。また、債券売りが活発になって米長期金利が上昇したこともドル買いを後押しした。CFTC建玉10月17日時点:ファンドのドル買い・円売りは10万1286枚(前週比+133枚)と微増。総取組高は25万7087枚と前週比2963枚の増加。

*週末20日のNYダウは5日連続で最高値を更新した。米上院は19日夜、2018年度(2017年10月~2018年9月)予算の大枠を定めた予算決議案を賛成多数で可決。2027年度までの10年間に最大1兆5000億ドル(約170兆円)の減税を容認する内容となった。政権が目指す大幅減税を柱とした税制改革の実現に向けて前進したとの見方が広がったことから、リスク選好意欲が高まり史上最高値を更新した。米企業の7~9月期決算で、主要500社で既に同決算を発表した88社のうち、7割超の企業で純利益が市場予想を上回ったことも株価を押し上げた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
NZ休場(レイバーデー)
18:00 (EU) 2016年政府債務 (対GDP比) +89.2% -- --
21:30 (加) 8月卸売売上高 (前月比) +1.5% -- --
23:00 (EU) 10月消費者信頼感・速報 -1.2 -1.1 

第138回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/