11月10日(金)
【11月9日の海外相場および市況】
ny1110

*9日のNY金は続伸。為替市場では、ドルが対ユーロで下落したため、ドル建て金に割安感が生じたことから、金が買われた。また、米税制改革の実現性に懐疑的な見方が広がっていることも、「質への逃避先」である金には支援材料となった。上院共和党がこの日発表した税制改革案は、下院案と比べて個人所得税の最高税率や適用税率区分などの点で相違が目立つ内容となった。市場では法案一本化に向けた調整が難航し、税制改革自体が頓挫することへの懸念が広がった。また上院案が、トランプ政権が公約の柱とする法人減税の実施時期を下院案より1年遅らせたことも嫌気された。米国の税制改革をめぐる不確実性がサポート要因になったようだ。NY白金はドル安を受けて続伸。

*9日のNY原油は3日ぶりに反発。為替市場でドル安・ユーロ高となったため、ドル建て原油に割安感が生じ、買いが優勢となった。また、ロイター通信がこの日、サウジが12月の石油輸出量を前月比で日量12万バレル減らす計画だと報じたことから、需給不均衡是正への期待が高まった。

*9日のシカゴトウモロコシは下落。米農務省が昨日発表した農産物需給報告で、2017~18年度の米国産トウモロコ
シの単収予測が市場予想を上回り、過去最高になったことが弱材料。需給報告では、トウモロコシの単収予測が1エーカー当たり175.4ブッシェルに上方修正され、生産高も145億7800万ブッシェルに引き上げられた。単収予測は実現すれば2年連続で過去最高を更新する見込み。シカゴ大豆は反落。米農務省が発表した農産物需給報告で、米国産大豆の単収予測を予想外に据え置いたほか、生産高についても過去最高水準を維持したことが強材料。需給報告では、2017~18年度の単収予測が49.5ブッシェルに据え置かれ、生産高は過去最高水準の44億2500万ブッシェルとされた。

*9日のNY外国為替市場では、米税制改革の実現に懐疑的な見方が広がったことからドル売り・円買いが進み、113円台半ばに下落した。上院共和党がこの日発表した税制改革案は、下院案と比べて個人所得税の最高税率や適用税率区分などの点で相違が目立つ内容となった。市場では法案一本化に向けた調整が難航し、税制改革自体が頓挫することへの懸念が広がった。また上院案が、トランプ政権が公約の柱とする法人減税の実施時期を下院案より1年遅らせたことも嫌気された。すでに審議入りした下院共和党案では、法人税率20%の実施時期を2018年と規定。それ以外にも上院共和党案との間では、所得税の税率区分の数や最高税率の水準、各種控除の取り扱いなど改革の根幹部分で大きな差違が生じている。このため、与党共和党内の意見が集約できずに、税制改革案の年内成立は難しいのとの懸念が高まった。

*9日のNYダウは8日ぶりに反落。上院共和党が午後に公表した税制改革案では、法人税率(現行35%)を20%に引き下げる時期を2019年と1年遅らせることを提示。2018年の税率20%実現を期待していた市場関係者を失望させる内容となった。改革案公表前に、共和党のカシディ上院議員が引き下げ時期の後ずれ方針を明言した直後には、一時250ドルを超える下げ幅を見せた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
13:30 (日) 9月第3次産業活動指数 (前月比) -0.2% -0.1% --
18:30 (英) 9月鉱工業生産 (前月比) +0.2% +0.3% --
18:30 (英) 9月製造業生産 (前月比) +0.4% +0.3% --
18:30 (英) 9月貿易収支 -142.45億GBP -128.00億GBP --
22:00 (英) 英国立経済研究所(NIESR)GDP +0.4% -- --
24:00 (米) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報 100.7 100.9 


第139回 『おしえて陳さん』 
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