【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は、横ばいで推移した。アメリカとトルコは双方の国民に対するビザの発給業務を10月に互いに停止していたが、先週7日、アメリカ政府はビザの発給業務を限定的に再開し、それを受けてトルコ政府もビザ発給を再開した。両国の関係改善が期待され、トルコリラは反発した。この緊張緩和に関連して、トルコのユルドゥルム首相が訪米した。トルコ・アメリカ間の、シリア、イラク問題、その他諸々の事に関して包括的に話し合われるとした。ペンス副大統領と会談したユルドゥルム首相は、「両国には共通の価値観と共通利益に基づく、強力で、恒久的で、包括的な関係が存在し、これまで以上に、トルコ・アメリカ関係の重要性を高めている。今日、アメリカ合衆国との間で生じている問題は一時的なものである」とし、関係改善に強い意欲を示した。

*今週のトルコリラ円は、保ち合いで推移しそうだ。4日、格付会社S&P社は、トルコの外貨建て借入の信用格付を「BB」、トルコ・リラ建て借入の信用格付けは「BB+」で現状を維持し、格付見通しについては「ネガティヴ」と発表した。昨年7月に発生したクーデター未遂事件にもかかわらず、強力な財政活動によってトルコ径剤が持ち直したことが評価された。同社は、インフレ圧力を緩和させることができれば、トルコの格付見通しは「安定的」に修正される可能性があることを強調した。通貨安に関しては、トルコのゼイベキジ経済相は、最近のトルコリラ安について、実態経済を反映したものではなく、投機的なものであると述べたが、インフレ率の上昇を受けて、利上げ見通しが高まっている。

今回のビザ発給再開とユルドゥルム首相の訪米は、両国の関係改善につながるだろう。トルコはシリア情勢などをめぐってイランやロシアと協力を進めているが、アメリカとしてはトルコを引き止めるために歩み寄りの姿勢を見せたと見られる。

先週発表された2017年9月の工業生産指数は前年同月と比べて10.4%上昇した。また、自動車産業輸出業者組合の発表では、今年10月、自動車産業は、昨年同月と比べて19%多い、26億ドルの輸出を行なった。これにより、今年3月に記録した27億ドルの輸出に次いで、月間ベースでは自動車産業会で2番目に高い輸出額に達した。

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*予想レンジ:29.00円~30.00円


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