【 東京白金は割安感強く、買いが優勢が続きそう】
*NY白金は、依然としてレンジ相場が続いている。ドルの動向や最大の生産国である南アフリカの通貨ランドの動向に左右される展開が続いている。

南アフリカ経済の行き詰まりや政治的な不透明感から、通貨ランドが下落し、白金相場の弱材料になることが考えられる。

次世代の電気自動車シフトに伴う触媒需要減少観測から心理的に上値が抑制されているが、ドル高一服により900ドルの下値はサポートされている。一方、10月下旬に発表された今年の南アフリカのGDPに対する財政赤字比率は4.3%になり、4月時点の3.1%から上昇している。こんな状況で、先週はズマ大統領が高等教育無償化を発表したが、一段と財政を圧迫するとの懸念が強まっている。

24日に予定されている格付け会社S&Pとムーディーズによる格付けでは、ランド建て国債が投機的(ジャンク)に引き下げられる可能性が高い。実際に格下げされた場合、南ア国債は売られ、南アランドが急落し、白金相場も下落する可能性がある。

目先的には、金やパラジウムに対する割安感から買い戻しが先行するにしても、24日の格付け発表に向けて、次第に上値は重くなっていく可能性がある。

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*CFTC建玉11月7日時点:ファンドの白金買い越しは2万2204枚(前週比+2592枚)と増加。総取組高は7万8380枚と前週比552枚の増加。

*今週の予想レンジ:3350~3450円

*白金と金の逆ザヤ幅は9月27日に-1306円まで拡大し、過去最大となった。白金の割安感が強まったため、短期的には買戻しが優勢となりそうで、白金と金の逆ザヤは縮小しそうだ。


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