*15日のNY金は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行し、割高感から売りが出て3日ぶりに反落した。10月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇し、いずれも市場予想と一致。また、10月の小売売上高は前月比0.2%増となり、市場予想の横ばいを上回った。これらの堅調な経済指標の発表をきっかけに、ドル買い・ユーロ売りが進行し、ドル建て金に割高感が生じたことから、金が売られた。NY白金はジンバブエでのクーデターを受けて反発。
*15日のNY原油は続落。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比190万バレル増と、市場予想の220万バレル減に反して積み増しとなった。ガソリン在庫も90万バレル増と、90万バレルの取り崩し予想に反して増加した。また、留出油(ディスティレート)は80万バレル減だったが、取り崩し幅は予想の130万バレル減よりも小さかった。これを受けて、米国内の供給過剰に対して警戒感が広がった。さらに、国際エネルギー機関(IEA)が前日に発表した11月の石油市場月報で、2018年の石油需要予測が当初予想から日量19万バレル下方修正されたことなども圧迫材料となった。ただ、55ドル割れでは安値拾いの買いが入り、下値はサポートされた。
*15日のシカゴトウモロコシは、安値拾いの買いに反発。ただ、潤沢な供給が上値を抑えた。シカゴ大豆は、大豆油高に追随して反発。
*15日のNY外国為替市場のドル円は、世界的な株安や原油安などを背景にリスク回避姿勢が強まり、112円台後半に下落した。世界的な株価下落や原油安などを受けてリスクオフモードが強まり、米長期金利の低下もあって、ドル円は一時112円47銭まで下落した。その後、米消費者物価指数(CPI)や小売売上高が堅調だったことから、113円台前半に反発したが、再び112円台後半に押し戻された。
*15日のNYダウは続落。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比796万株増の8億4983万株。大幅続落した東京株式市場などアジア欧州株が軒並み安となった流れを受けて、NYダウも売りが優勢となった。また、NY原油相場の続落も嫌気された。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、原油在庫が前週比190万バレル増と市場予想の220万バレル減に反して積み増しとなったことが嫌気された。また、資源消費大国である中国の景気減速懸念で、原油以外にも銅など幅広く資源価格が下落。中国国家統計局が14日発表した10月の鉱工業生産が前年同月比6.2%増と伸び率が9月の6.6%から減速したことが売り材料となった。
【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 10月就業者数 +1.98万人 +1.88万人 --
09:30 (豪) 10月失業率 5.5% 5.5% --
18:30 (英) 10月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) -0.8% +0.2% --
19:00 (EU) 10月消費者物価指数(HICP)・確報 (前年比) +1.4% +1.4% --
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.9万件 23.5万件 --
22:30 (米) 11月フィラデルフィア連銀製造業指数 27.9 24.6 --
22:30 (米) 10月輸入物価指数 (前月比) +0.7% +0.4% --
23:15 (米) 10月鉱工業生産 (前月比) +0.3% +0.5% --
23:15 (米) 10月設備稼働率 76.0% 76.3% --
24:00 (米) 11月NAHB住宅市場指数 68 67 --
30:30 (NZ) 10月企業景況感(PMI) 57.5 -- --
30:45 (NZ) 7-9月期生産者物価指数 (前期比) +1.3% -- --
(NZ) 7-9月期生産者物価指数 (投入高:前期比) +1.4%
第140回 『おしえて陳さん』
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/
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