11月17日(金)
【11月16日の海外相場および市況】
ny1117

*16日のNY金は、ほぼ横ばい。狭いレンジで推移した。この日、米下院での税制改革法案が、下院で賛成多数で可決した。ただ、上院での採決には下院よりも難航が予想されているため、法案の年内成立は厳しいとの見方が多く、金相場も方向感が定まらなかった。NY白金はジンバブエの政変を受けて続伸。

*16日のNY原油は3日続落。米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した週間石油統計では、原油在庫が予想外の積み増しとなったほか、産油量も日量964万5000バレルと記録的な高水準に達した。これを受け、米国内でシェールオイル増産の動きが再び加速しているとの警戒感が強まり、売りが優勢となった。今月30日の石油輸出国機構(OPEC)総会では、OPEC加盟・非加盟の主要産油国が協調減産の期間再延長で合意するとみられているものの、ここへ来て合意形成に疑念が生じていることも相場の重石となったようだ。

*16日のシカゴトウモロコシは、予想を下回る輸出成約高を受けて反落。一時、3日連続で約定安値を更新した。2017~18年度の輸出成約高は16日時点で、前年を26%以上下回っている。同省の最新の年間輸出見通しは前年比16%減。シカゴ大豆は、ブラジル産地の降雨を受けて反落。

*16日のNY外国為替市場のドル円は、米下院での税制改革法案の可決を受けて、113円台に反発した。米下院での税制改革法案は、この日、下院で賛成多数で可決したことから、ドル買いが入った。ただ、上院での採決には下院よりも難航が予想されているため、法案の年内成立は厳しいとの見方から戻りは弱かった。

*16日のNYダウは反発。良好な企業決算が好感された。この日は、米下院が本会議で、税制改革法案を可決したことも相場を支えた。ただ、審議中の上院案に対しては与党共和党内でも反対が根強い上、法案の一本化に向けた上下両院での調整も残る。税制改革の実現はなお不確実で、上値は抑えられた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
19:00 (EU) 9月建設支出 (前月比) -0.2% -- --
22:30 (米) 10月住宅着工件数 112.7万件 119.0万件 --
22:30 (米) 10月建設許可件数 121.5万件(122.5万件) 125.0万件 --

第140回 『おしえて陳さん』 
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