11月20日(月)
【11月17日の海外相場および市況】
*週末17日のNY金は続伸。為替市場でドルが対ユーロで下落したため、ドル建て金に割安感が生じた。また、米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査しているモラー特別検察官のチームが10月半ば、トランプ大統領陣営の幹部10数人に対し、ロシア関連の文書を提出するよう命じていたと報道。これを受けて、トランプ政権をめぐる先行き不安が広まり、リスク回避姿勢が強まって、安全資産である金が買われた。さらに、米税制改革法案は下院で前日可決されたものの、導入時期が異なる上院案との一本化に向けた調整が難航するとの見方も、金には支援材料となった。CFTC建玉11月14日時点:ファンドの金買い越しは19万5084枚(前週比-706枚)と減少。総取組高は53万3054枚と前週比3789枚の減少。
*週末17日のNY白金はドル安を受けて3日続伸。CFTC建玉11月14日時点:ファンドの白金買い越しは2万5476枚(前週比+3272枚)と増加。総取組高は7万8974枚と前週比594枚の増加。
*週末17日のNY原油は4日ぶりに反発。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が前日、世界の石油市場は来年3月末時点まで供給過剰が続くと予想し、協調減産の延長を受け入れる意向を示唆。石油輸出国機構(OPEC)総会を30日に控え、需給不均衡是正への期待が広がった。また、為替市場でドル安・ユーロ高基調が続き、ドル建て原油に割安感が生じたことも買い要因。ただ、OPEC非加盟の有力産油国ロシアが減産合意の延長に対して依然慎重になっているとの一部報道が高値圏では重石となった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した17日までの1週間の米国内石油掘削リグ稼働数は前週比変わらずの738基。前週の増加幅は9基となり、6月以来の高水準を記録していた。CFTC建玉10月31時点:ファンドの原油買い越しは50万2949枚(前週比+5万6122枚)と増加。総取組高250万9878枚と前週比13万7938枚の増加。
*週末17日のシカゴトウモロコシは急反発。ドル安が支援材料となった。CFTC建玉11月14日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは12万5113枚(前週比-3万8113枚)と減少。総取組高は170万2668枚と前週比7万9013枚の増加。
*週末17日のシカゴ大豆は反発し、1週間ぶりの高値を付けた。CFTC建玉11月14日時点:ファンドの大豆買い越しは5万1887枚(前週比-1万8927枚)と減少。総取組高は71万1001枚と前週比2万3487枚の増加。
*週末17日のNY外国為替市場では、ロシアによる米大統領選介入疑惑の再燃や米税制改革をめぐる先行き不透明感を背景に円買い・ドル売りが加速し、ドル円相場は10月中旬以来約1カ月ぶりに111円台に大幅下落した。前日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)の報道をきっかけに、昨年の米大統領選にロシア政府がトランプ陣営と共謀して介入したとする疑惑が再燃した。疑惑を捜査しているモラー特別検察官のチームが10月半ばにトランプ陣営の幹部10数人に対してロシア関連文書を提出するよう命じていたと報じた。10月の住宅着工件数は市場予想を上回る堅調な内容だったが、リスク回避姿勢が継続し、一時119円95銭まで下落した。米下院が前日に可決した税制改革法案をめぐっても、導入時期などが異なる上院案との一本化に向けた作業が残っており、成立に向けた調整は難航するとの見方が強く、ドル買いは手控えられた。CFTC建玉11月14日時点:ファンドのドル買い・円売りは13万5999枚(前週比-8151枚)と減少。総取組高は28万3628枚と前週比4308枚の減少。
*週末17日のNYダウは、利益確定の売りに反落。米下院は16日、トランプ政権が公約に掲げた法人減税を柱とする税制改革法案を賛成多数で可決した。ただ、導入時期などをめぐる上院案との相違の大きさから、一本化に向けた調整が難航するとの見方は強く、年内成立はないとの見方から売りが優勢となった。
【本日の主な経済指標およびイベント】
*メキシコ休場(革命記念日)
08:50 (日) 10月貿易収支 +6702億円(+6677億円) +3300億円 +2854億円
16:00 (独) 10月生産者物価指数 (前年比) +3.1% +2.7%
第141回 『おしえて陳さん』
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/
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