【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇した。欧州中央銀行(ECB)によるフォワードガイダンスの早期変更見通しやドイツの連立政権樹立の可能性から、ユーロが上昇し、ドルが売られたことで、メキシコペソは買われた。主要な輸出品である原油価格が上昇したこともメキシコペソを押し上げた。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いとなりそうだ。23日から29日までの予定で、第6回北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が始まる。再交渉は難航が見込まれるため、メキシコペソの圧迫要因になりそうだ。11月の米中間選挙を控え、米国第一主義のトランプ大統領がNAFTA離脱を表明する可能性は高い。トランプ大統領はNAFTAA再交渉の最善の結果は協定の廃止だとの考えを表明している。

ただ、米国内では多くの議員や農業、自動車などの業界団体がNAFTA継続を訴えている。NAFTA交渉の行方次第でメキシコペソは上下しそうだ。ただ、堅調な原油相場がメキシコペソの下値を支えよう。今週は、22日に12月失業率(前回3.4%)、24日に1月消費者物価指数(CPI)(前回6.69%、予想6.6%)、25日に11月小売販売(前回-0.1%)、26日に12月貿易収支が発表される。

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*予想レンジ:5.85円~6.05円


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