【 白金は金に連れ安、調整安場面】
*白金最大の生産国である南アフリカの政権交代への期待を背景に、同国の通貨ランドが上昇し、白金相場も上昇基調を強めてきた。ドル安や原油高を受けて商品市況が総じて水準を切り上げる中、同じ貴金属である金やパラジウムに対する割安感が強いことから、ファンドの買いが増加し、白金相場を一段高へと押し上げた。NY白金は25日に1033.3ドルの高値をつけ、2017年2月28日以来の高値をつけた。
欧州ではディーゼル車の購入が落ち込んでいるが、中国が排ガス規制を強化していることから、触媒需要が高まってきているとの見方から、今年の需給は昨年よりタイトになるとの見通しも強まっている。しかし、金同様に、ドル相場に影響を受けるようになり、先週後半には利益確定売りが優勢となり、反落に転じた。
東京白金も3600円を下回り、10日移動平均線を下回った。調整場面に入ったようだ。ただ、25日移動平均線のある3480円前後でサポートされる可能性がありそうだ。仮に、これを下回った場合、3500円が下値の目安になりそうだ。
今週は、30日にトランプ大統領の一般教書演説、31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。2月2日には1月米雇用統計が発表される。今週は調整安場面となりそうだ。
*東京白金予想レンジ:3450~3550円。
*CFTC建玉1月23日時点:ファンドの白金買い越しは4万2916枚(前週比+8218枚)と増加。総取組高は9万0494枚と前週比5315枚の増加。
*白金と金の逆ザヤ幅は、12月15日に-1336円まで拡大し過去最大となったが、そこから逆ザヤは縮小し、直近では1182円まで縮小した。白金の割安感が解消されるプロセスにあり、逆ザヤは緩やかに縮小していくと予想する。
情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。
コメント