【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。米長期金利の急騰を受けてNYダウが史上最大の下げ幅を記録したため、市場はリスクオフとなって、高金利通貨のトルコリラは売られた。5日に発表されたトルコの年間インフレ率は12月の11.9%から1月には10.4%に低下した。トルコ自動車製造者協会(OSD)は、2017年の自動車生産台数(トラック・バス含む)が前年比14%増の約169万台に達し、過去最高だったと発表した。欧州連合(EU)向け輸出の伸びが牽引した。1月のトルコ輸出額は約122億ドルに達した。過去12ヶ月間の輸出額は対前年比10.1%増の1580億ドルに達した。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続きそうだ。先週のトルコリラ円の下落は、主にNYダウの大幅下落に端を発した市場のリスクオフが要因だろう。そのNYダウであるが、先週9日に長大下ヒゲ陽線となり、目先の最悪期は脱したのではないか。恐怖指数VIXも一時50ポイント台に急騰していたが、週明けには25ポイント台に下落してきた。インフレ率は低下したものの、依然として2桁台にあるため、市場にはあまり評価されなかったようだ。年間インフレ率が最も高かったのは輸送費の16%だが、ここ最近は原油価格が下落してきたため、次回のインフレ率低下が見込まれる。

国内の景況感は悪くない。1月の購買担当者指数(PMI)は55.7となり、12月の54.9から上昇し、過去7年間で最速ペースでの上昇となった。2017年の粗鋼生産量は前年比13.2%増の3750万トン超となり、過去最高を記録した。このため、世界の株式市場が落ち着きを取り戻せば、トルコリラも反発に転じよう。アフリーン地区のクルド人武装勢力(PKK)への軍事攻撃が地政学リスクとして懸念されるが、先週末には米国・マクマスター国家安全保障補佐官とトルコ・カレン大統領府報道官が会談し、善後策を講じている模様。

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【トルコリラ経済指標】
2月14日水曜日
16:00トルコ12月経常収支 前回-42.0億USD

2月15日木曜日
16:00トルコ11月失業率 前回10.3%
19:30トルコ12月自動車生産前回-3%

*予想レンジ:28.00円~29.00円


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