【 白金、もう一段の安値は底値が近い可能性も】
*株安、ドル安というリスクオフ状態の中で、商品市場も原油安の下落に連れて調整安局面に入ったようだ。国際商品指数であるCRB指数は188ポイントに下落した。産業用貴金属である白金も下落基調を強め、NY白金は1000ドルの大台を割り込み、960ドル台まで下落した。個別銘柄の独自要因というより、こうしたマクロ的要因から売られているといえよう。よって、この混乱状態が落ち着くまでは売り優勢の展開が続くだろう。

また、白金最大の生産国である南アフリカでは、ズマ大統領辞任の可能性が高まっているが、実際に辞任となれば、一旦、南アランドは材料出尽くしから売られる可能性がある。その場合、白金相場にも下押し要因となりそうだ。東京白金に関しては、円高も圧迫要因となっている。日足では、13日に長大下ヒゲが出現し、下値への抵抗が出てきている。3400円を下回っているため、3300円までの下げ余地は残るものの、その場合、相対力指数(RSI)は30%を割り込む展開になり、売られ過ぎ感が強まって反発に転じる可能性が高まってくるだろう。

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*東京白金予想レンジ:3320~3420円。

*CFTC建玉2月6日時点:ファンドの白金買い越しは4万1819枚(前週比-1574枚)と減少。総取組高は9万0932枚と前週比1235枚の減少。

*白金と金の逆ザヤ幅は、12月15日に-1336円まで拡大し過去最大となったが、そこから逆ザヤは縮小し、直近では1213円となった。マーケットがリスクオフ状態の時は、金が買われる可能性があるため、逆ザヤ縮小はしばらく足踏みしそうだ。

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