2月21日(水)
【2月20日の海外相場および市況】
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*3連休明け20日のNY外国為替市場では、米長期金利の高止まりを背景とした円売り・ドル買いが優勢となり、ドル円は107円台前半に上昇した。米財務省は今週、短期の財務省証券(TB)に加え、2年物、5年物、7年物など総額2580億ドルの国債入札を予定しており、需給悪化懸念などを背景に10年債利回りは4年超ぶりの高水準となる2.90%台で推移していた。その後はNYダウが下げ幅を拡大した上、2年債入札では米国債に対する需要の底堅さが示されたため、米長期金利の上昇は一服した。モラー特別検察官がロシア疑惑で弁護士を訴追したと報じられると、一時107円近くまで反落する場面もあった。翌21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月30〜31日開催分)の公表を控えて次第に様子見が強まった。本日の東京時間は布野日銀審議委員の講演がある。欧米時間は2月EU圏PMI、10〜12月の英失業率、1月米中古住宅販売件数、FOMC(1月30、31日開催)の議事要旨が発表される。

*3連休明け20日のNY金は反落。為替市場ではドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金は割高感に圧迫された。ただ、トランプ政権が中国などからの鉄鋼・アルミニウム輸入を制限するため貿易制裁を科す可能性を示唆しているなど、地政学的に見て先行きが不透明な面もあることから、「資金の逃避先」である金需要は今後拡大する可能性があるとの見方もあった。
NY白金はドル高やパラジウム安を受けて6日ぶりに反落。

*3連休明け20日のNY原油は4日続伸。カナダのパイプライン運営会社トランスカナダが11月の原油漏れ事故の影響で、その後も米国への送油量を制限しているとの報に加え、米調査会社ジェンスケープのデータでWTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が推定で前週比210万バレル減少したとの報が伝わると、米国内の供給過剰懸念が後退した。また、アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相が、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の主要国が6月の会合で、石油市場における大きなショックを回避するため、今後の協力継続について協議すると表明したことも相場を下支えした。ただ、この日は、ドルが対ユーロで上伸し、ドル建て原油に割高感が生じたことから、上値は抑えられた。

*3連休明け20日のシカゴトウモロコシは続落。アルゼンチンの天候悪化を受けて一時6カ月ぶりの高値を付けたが、利食い売りに押された。シカゴ大豆は、アルゼンチンでの干ばつを背景とした大豆ミール高に追随して反発。

*3連休明け20日のNYダウは、小売り世界最大手の米ウォルマートの低調な決算をきっかけに売られ、7日ぶりに反落した。下げ幅は一時330ドルを超えた。 また、10年債利回りが一時2.9%台まで再び上昇し、米長期金利の高止まりが嫌気された。


【21日の経済指標】
*上海休場(旧正月)
17:00 (南ア) 1月消費者物価指数 (前年比) +4.7% -- --
17:30 (独) 2月製造業PMI・速報 61.1 -- --
17:30 (独) 2月サービス業PMI・速報 57.3 -- --
18:00 (EU) 2月製造業PMI・速報 59.6 -- --
18:00 (EU) 2月サービス業PMI・速報 58.0 -- --
18:30 (英) 1月失業者数 +0.86万人 -- --
18:30 (英) 1月失業率 2.4% -- --
18:30 (英) 12月ILO失業率(3カ月) 4.3% -- --
18:30 (英) 1月財政収支 -10億GBP -- --
24:00 (米) 1月中古住宅販売件数 557万件 560万件 --
   (米) 1月中古住宅販売件数 (前月比) -3.6% +0.5% --
28:00 (米) FOMC議事録 (1月30・31日分)


第153回 『おしえて陳さん』 
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