2月22日(木)
【2月21日の海外相場および市況】
ny0222

*21日のNY外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて売り買いが交錯した後、ドル買い・円売りが優勢となって107円台後半に上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表したFOMC議事要旨(1月30、31日開催分)では、トランプ米政権による減税策などで短期的な景気見通しが上振れする可能性が指摘されたほか、参加者の大半が「さらなる緩やかな利上げが適切である公算が大きい」との見解が示された。景気過熱やインフレ加速に対して一段と強い警戒感が示されるとの見方が広がり、発表直後はドル売り・円買いで反応。ただその後は、FRBが景気過熱やインフレ加速に対してあまり強く懸念していないとの観測が浮上したため長期金利が上昇し、これを受けて、ドル買い・円売りに転じた。米長期金利は、利上げペースが加速するとの見方から2.95%台に上昇。これを嫌気して、NYダウは一時300ドル超値を上げていたが、166ドル安で引けた。FOMC議事要旨を受けた米長期金利の上昇はドル買い要因だが、金利高が株安を招きドル安要因となって、方向性が定まりにくくなっている。本日の経済指標は東京時間には特にない。欧米時間は2月独IFO景況感指数、10〜12月期英GDP改定値、1月25日開催のECB理事会議事要旨、米週間新規失業保険申請件数、1月米景気先行指数等。

*21日のNY金場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表待ちとなる中、様子見姿勢が強く買い戻しに小反発となった。引け後に発表されたFOMC議事要旨は当初、予想よりもタカ派的ではないと受け止められたが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが速まるとの見方から米長期金利が上昇し、ドルが買われると、NY金電子取引は割高感から売りが優勢となった。NY白金はパラジウムに連れて続落。

*21日のNY原油は、米原油在庫の積み上がり懸念やドルの堅調地合いに圧迫される中、6日ぶりに反落した。ロイター通信の調査によると、16日までの1週間の原油在庫は前週比180万バレル増と、4週連続で積み増しとなったもよう。米国内で増産が続いていることへの懸念が再燃した。また、ドルがユーロに対して強含んだこともドル建て原油には圧迫材料となった。

*21日のシカゴトウモロコシとシカゴ大豆は、アルゼンチンの干ばつ懸念で反発。

*21日のNYダウは続落。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、短期的な米経済見通しの上振れリスクに言及され、大半の参加者が「さらなる緩やかな利上げが適切」として、追加利上げに前向きな姿勢を示したことが明らかになった。議事要旨は利上げペースの加速を織り込むほどの内容ではなかったと受け止められ、一時上げ幅を303ドルまで拡大した。一方、債券市場は売られ、米10年債利回りは2.95%と4年超ぶりの高水準まで上昇。金利上昇が嫌気されてNYダウは下落に転じ、マイナス圏に沈んだ。


【22日の経済指標】
18:00 (独) 2月Ifo景況感指数 117.6
18:30 (英) 10-12月期GDP・改定 (前期比) +0.5%
     (英) 10-12月期GDP・改定 (前年比) +1.5%
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.0万件 
22:30(加) 12月小売売上高 (前月比) +0.2% 
30:45 (NZ) 10-12月期小売売上高 (前期比) +0.2%

第153回 『おしえて陳さん』 
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