4月25日(水)
【4月24日の海外相場および市況】
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*24日のNY外国為替市場では、米長期金利の上昇が警戒され、ドル円は109円台前半から108円台後半に反落した。米長期金利の指標である米10年物米国債利回りが3%の節目を約4年3カ月ぶりに突破。日米金利差の拡大を受けてドル円は約2カ月半ぶりに109円台に上昇した。また、3月の米新築住宅販売件数や4月の米コンファレンス・ボード消費者景況感指数が市場予想を上回る堅調だったこともあり、一時109円20銭まで上昇した。しかし、米長期金利の上昇が景気に与える悪影響が警戒され、株式や原油などのリスク資産が売られたためドル円も下落に転じ、一時108円55銭まで下落した。

*本日午後8時、トルコ中銀理事会が開催される。ロイター調査によると、主要政策金利の後期流動性窓口の0.5%引き上げが予想されている。エルドアン大統領は、「トルコのインフレと金利の脅威は、今後、容易に克服される」と発言した。

*24日のNY金は4日ぶりに反発。前日までの3営業日は、北朝鮮情勢をめぐる地政学的リスクが後退したほか、ムニューシン米財務長官が訪中の意向を示したことで米中間の貿易摩擦激化に対する懸念が和らぎ、「安全資産」としての金需要が減退したことから、30ドル近く下落したが、この日は安値拾いの買いが入った。ただ、米長期金が、インフレ上昇や米国の国債増発懸念で4年以上ぶりに3.0%の水準を上回ったため、上値は抑えられた。NY白金は4日ぶりに反発。

*24日のNY原油は3日ぶりに反落。米長期金利はインフレ加速への警戒感などから上昇し、米長期金利は一時、2014年1月以来約4年3カ月ぶりに3.0%台に乗せた。これを受けて、NYダウが大幅下落し、株と並んでリスク資産とされる原油にも売りが強まった。ただ、米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計では、それぞれ2週連続で取り崩しが予想されているため下げ渋った。また、この日開催された米仏首脳会談では、イラン核合意をめぐり追加措置の条件が満たされなければ離脱も辞さない構えのトランプ大統領に対し、マクロン大統領は「核合意の代替案はない」として枠組み維持を要求した。米国が再び対イラン制裁を復活すると、イランの原油輸出力が抑制されると懸念されている。

*引け後に発表された米石油協会(API)の在庫統計では、米国内原油在庫は、前週比110万バレル増の4億2910万バレルとなった。予想は200万バレル減だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は93万バレル減少した。ガソリン在庫は270万バレル減少。予想は62万5000バレル減だった。ディスティレート(留出油)在庫は190万バレル減。予想は86万1000バレル減だった。原油在庫は増加したが、製品在庫の大幅減少を受けて、NY原油電子取引は0.16ドル高の67.86ドルレベルで推移している。

*24日のシカゴトウモロコは、小麦に連れ高となって続伸。ただ、今週の米中西部産地は良好な天候予報が出ているため、作付けペースが速まる可能性があり、上値は抑えられた。シカゴ大豆は5日ぶりに反発。ただ、米中貿易摩擦を背景に、世界最大の大豆購入国である中国の需要への懸念が上値を抑えた。

*24日日のNYダウは、米長期金利の上昇が嫌気されて大幅続落。金融市場では、米国のインフレペースが速まるとの見方が強まり、金利高(債券安)と株安、ドル高が急速に進んだ。債券市場では米長期金利の指標となる10年物米国債の利回りが上昇(国債価格は下落)し、約4年3カ月ぶりに心理的な節目となる年3%に達した。原油など商品価格の高止まりでインフレ懸念が強まり、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが加速するとの観測が広がった。米トランプ政権による大型減税などで米財政の悪化が見込まれることも、金利を押し上げた。


【25日の経済指標】
NZ、オーストラリア休場 (アンザック・デー)
20:00 (トルコ) トルコ中銀政策金利発表 8.00%


第162回 『おしえて陳さん』 
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