【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が物別れとなったことが嫌気されて軟調に推移した。7日から開始されたNAFTA再交渉は11日、自動車分野など多くの懸案で溝を埋めることができず、成果なく終了した。

ただ、協議を近く再開することでは合意した。カナダのフリーランド外相は会合後、事務レベルでの協議は続けるとし「納得のいく合意を得られるまで、交渉を続ける」と語った。 メキシコのグアハルド経済相は、米政府が提案し、争点となっている自動車部品の域内調達比率引き上げなどを巡り、見解の隔りを埋めることはできなかったとし、「質を犠牲にした合意を得ることはない」としたが、「協議を続ける」と語った。同相はNAFTA修正案での最終的な合意を前に主要項目すべてで大筋合意にこぎ着けたいとしており、現時点ではなお多くの懸案で決着がついていないことを明らかにした。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は「当該目標に関して打開を図るため、メキシコやカナダと引き続き協議する用意がある」と述べた。


*今週のメキシコペソ円は上値の重い展開になりそうだ。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は物別れに終わったものの、7月のメキシコ大統領選や11月の米中間選挙を控えて、米国、カナダ、メキシコはいずれも早期決着へ意欲を見せているが、複数分野でまだ妥協点が見出せていない。一部の報道では、NAFTAA再交渉の期限を17、18日と伝えているが、果たして進展があるのかどうか。

今週は17日にメキシコ中銀理事会が開催される。インフレ率の低下を受けて政策金利は現行の7.50%に据え置かれる見込み。メキシコの利上げサイクルは終了したとの見方も出ている。

7月1日に実施されるメキシコ大統領選挙では、新興左派政党、国家再生運動(Morena)のロペスオブラドール・元メキシコシティ市長がリードしている。4月中旬に発表された最初の世論調査では、ロペスオブラドール氏の支持率は48%とトップ。2位は国民行動党(PAN)のリカルド・アナヤ前党首が26%、3位は与党、制度的革命党(PRI)のミード前財務公債相で18%。

政権交代の可能性が高まっている中で、NAFTA交渉に進展がなければ、メキシコペソには売り圧力が強まるだろう。ロペスオブラドール氏は汚職や治安で問題を抱える与党や前政権を担ったPANを徹底批判し支持を集めている。メキシコの大統領選は6年に1度実施され、再選は認められていない。決選投票はなく1回の投票で最も得票が多かった候補の当選が決まり、12月1日に就任する。

【メキシコ経済指標】
17日木曜日
27:00メキシコ中銀政策金利 前回7.50%  予想7.50%


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*予想レンジ:5.50円~5.80円


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