5月17日(木)
【5月16日の海外相場および市況】
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*16日のNY外国為替市場は、110円台前半で保ち合いで推移した。この日も米長期金利は高止まりしたものの、落ち着いた動きとなり、ドル円相場への影響も限られた。前日の欧州時間は、イタリアで連立協議を進めるポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」がECBに対し、同国債務2500億ユーロの免除を要請する方針と伝えられ、ユーロが下落。ユーロ円の下げが先行し、ドル円を圧迫した。北朝鮮が16日に米朝首脳会談の再考を警告したことで来月予定の同会談が開催されるかどうか分からなくなった上、週内に予定される米中間の通商交渉が妥結できるかどうかも不透明となったことから、ポジションを取りづらい展開となった。4月米住宅着工件数は前月比3.7%減の128万7000戸と2カ月ぶりに落ち込み、市場予想を下回った。一方、同月米鉱工業生産指数は前月比0.7%上昇と3カ月連続でプラスとなり、予想を上回った。

*16日のNY金は、ドル高・ユーロ安の一服感や値頃感などを背景に買い戻しが入り、4日ぶりに反発した。ドル高・ユーロ安が先行し、ドル建て金の割高感が強まる中、一時1285.70ドルまで下落した。ただ、ユーロがドルに対して切り返すと、安値拾いや値頃感による買い戻しが活発化し、下げ幅を縮めた。北朝鮮が前日、米朝首脳会談の取り止めを示唆するなど、北朝鮮情勢をめぐる先行き不透明感が再び浮上しているが、市場では情勢の行方を見極めようとのムードが強かった。北朝鮮は16日に予定されていた韓国との南北閣僚級会談を、米韓軍事訓練を理由に中止した。さらに、米国が一方的な非核化を主張し続ける場合、6月12日の米朝首脳会談には出席しない可能性があると表明したが、金相場の反応は薄かった。

*16日のNY原油は、3日連続で上伸した。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計では、原油在庫が140万バレル減少。ガソリン、ディスティレート(留出油)の在庫もそれぞれ380万バレルと10万バレルの取り崩しを示した。市場予想は、原油が76万3000バレル減、ガソリンが142万バレル減だった。この発表を受けて需給緩和懸念が後退した。一方、国際エネルギー機関(IEA)がこの日発表した5月の石油市場月報の中で、2018年の世界の石油需要見通しを従来の日量150万バレルから140万バレルに下方修正した。原油相場が80ドルに近づく状況になれば、需要は穏やかな水準になる可能性が高いとの見解を示した。

*16日のシカゴトウモロコシは利食い売りに反落。米中西部の一部での降雨が作付けを遅らせるとの懸念は、相場に響かなかった。シカゴ大豆は、中国需要が懸念されて反落。

*16日のNYダウは反発。米百貨店大手メーシーズが朝方発表した2018年2〜4月期(第1四半期)決算は、旺盛な個人消費に支えられ、純利益が前年同期比78.2%増の1億3900万ドルとなった。良好な決算を受け、業績期待からナイキやウォルマートなど他の小売株にも買いが広がり、相場全体をけん引した。前日発表された4月の米小売売上高が堅調な内容だったことも小売株の買い要因となった。一方、前日に続き、この日も米長期金利が上昇したため、インフレ高進への警戒感から株価の上値は抑えられた。北朝鮮が韓国との閣僚級会談の中止を発表した上、6月の米朝首脳会談の取りやめを示唆したことも市場では懸念材料となった。


【17日の経済指標】
07:45 (NZ) 1-3月期生産者物価指数 (前期比) +1.0%
        (NZ) 1-3月期生産者物価指数 (投入高・前期比) +0.9%
08:50 (日) 3月機械受注 (前月比) +2.1%
    (日) 3月機械受注 (前年比) +2.4%
10:30 (豪) 4月就業者数 +0.49万人
10:30 (豪) 4月失業率 5.5%
18:00 (EU) 3月建設支出 (前月比) -0.5%
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 21.1万件
21:30 (米) 5月フィラデルフィア連銀製造業指数 23.2 21.7
27:00 (墨) メキシコ中銀政策金利発表 7.50%


第164回 『おしえて陳さん』 
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