5月18日(金)
【5月17日の海外相場および市況】
ny0517

*17日のNY外国為替市場のドル円相場は、米長期金利が3.11%まで上昇したことを受けて110円台後半に上昇した。4月米景気先行指標総合指数は前月比0.4%上昇し、市場予想平均と一致。米景気の先行きへの安心感から一時110円86銭まで買われたが、利益を確定させる売りも出た。

*昨日のメキシコ中銀政策金利は、予想通り7.50%に据え置き。メキシコ中銀は、現在のメキシコペソの下落は、国内要因やNAFTAを巡る問題が要因であり、今後も、メキシコ大統領選やNAFTA問題で、さらに下落する可能性があるが、必要に応じて(利上げ等の)措置を行うと述べた。

*17日のNY金は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感に圧迫され小幅反落。米長期金利の上昇やイタリア政局に対する先行き不透明感から、ドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金に割高感が生じた。ただ、17、18日にワシントンで開かれる米中間の貿易摩擦解消に向けた協議の行方を見極めたいとの思惑から、様子見ムードも強く、金の下値は限定的だった。この他、北朝鮮が米朝首脳会談を中止すると脅し、北朝鮮情勢をめぐる政治的不透明感が強まったこともサポート要因。NY白金は金に連れて4日ぶりに反発。

*17日のNY原油は、米国による対イラン制裁の再発動方針を受けた供給懸念から買いが先行したものの、昼ごろから売り戻され、いってこいの展開となった。トランプ大統領は先週、イラン核合意から離脱し、同国に対して再び経済制裁を発動する方針を表明。イラン産原油供給の停滞懸念が強まり、この日の北海ブレント原油は一時2014年11月以来約3年半ぶりに80ドル台を付けた。これになびいてWTIも一時72.30ドルまで上昇した。しかし、72ドルを上回る水準では利益確定売りも出やすく、上値は伸び悩んだ。ドルが対ユーロで堅調に推移したことも、ドル建て原油を割高にし、上値を抑えたようだ。

*17日のシカゴトウモロコシは続落。ただ、好調な輸出を受けて下げ幅は限定的だった。シカゴ大豆は、輸出需要を懸念して続落。米中貿易摩擦を受け、米国産大豆に対する中国の需要をめぐる懸念が強まっている。

*17日のNYダウは、貿易摩擦をめぐる米中協議の進展への不安から反落した。ワシントンで17、18日に開催される米中の貿易摩擦をめぐる2回目の公式協議の進展への不安から、一時130ドル近く下げた。トランプ大統領が協議について「成果に懐疑的だ。なぜなら中国はわがままだからだ」と発言したことが売り材料となった。


【18日の経済指標】
08:30 (日) 4月全国消費者物価指数 (前年比) +1.1%
   (日) 4月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.9%
15:00 (独) 4月生産者物価指数 (前年比) +1.9%
18:00 (EU) 3月貿易収支 (季調前) +189億EUR


第165回 『おしえて陳さん』 
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