【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は堅調に推移した。同じ新興国通貨であるトルコリラ円が史上最安値を更新したにもかかわらず、南アランド円は堅調に推移した。南アフリカの4月消費者物価指数(CPI)は前年比で+4.5%となり、前回発表の+3.8%より上振れたが、市場予想の+4.7%を下回ったことが好感された。南アフリカ経済にとってインフレ鈍化は好ましく、南アランドの買い要因となった。24日、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、市場の予想通り政策金利を6.50%に据え置いた。

*今週の南アランド円は、保ち合いで推移しそうだ。25日、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、政策金利を6.50%に据え置くことを決定した。インフレ率見通しに関しては、2018年が平均+4.9%、2019年と2020年はいずれも平均+5.2%と予想。上昇率は2020年までSARBのインフレ目標(+3.0~6.0%)の範囲内に収まるとの見通しを示した。

一方、GDP成長率は2018年と2019年が+1.7%、2020年は+2.0%と予想。2019年の見通しを従来の+1.5%から上方修正した。クガニャゴSARB総裁は会合後の会見で、「インフレ見通しに対するリスクは、上向きに傾いた」と指摘。見通しへのリスクとして、原油高や電力料金が上がる可能性があることを挙げ、4月の付加価値増税の影響も不透明感があると述べた。「成長見通しは依然として困難」としつつも、先行きについては比較的楽観的な見方を示した。

クガニャゴ総裁はまた、「金融政策スタンスは引き続き緩和的であり、インフレ見通しや景気の現状を踏まえると適切」とする一方、「リスクや不透明感が高いため、SARBはインフレが目標レンジ内に収まるように警戒し、必要に応じて政策スタンスを調整する」と述べた。

26日、格付け会社S&Pは、南アフリカの国債格付けを「BB」(ジャンク債)に据え置き、見通しを「安定的」とした。同社は、南アフリカの経済成長に関して緩やかに回復する見込みだが、政府負債がGDPの50%を超えることが懸念されるとした。

また、南アフリカの財務状況に関しては、依然として脆弱で巨額な負債を伴っているとした。これに対し南アフリカ財務省はS&P社に対し、格付けがジャンクから投資適格級に回復することは最優先事項であり、政府は国有企業の統治強化措置に取り組み、更に政策の不確実性、経済分野の競争力、財政安定のための措置を発表し、投資を促進する意思を示した。


【南アフリカ経済指標】
30日水曜日
15:00南アフリカ4月マネーサプライM3前年比前回+6.42% 予想+6.60%
15:00南アフリカ4月民間部門信用前年比 前回+5.96% 予想+6.10%
21:00南アフリカ4月財政収支 前回-65億ZAR

5月31日木曜日
18:30南アフリカ4月生産者物価指数前年比 前回+3.7% 予想+4.3%
21:00南アフリカ4月貿易収支 前回+95億ZAR 予想+50億ZAR


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*予想レンジ:8.60円~8.85円


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