5月30日(水)
【5月29日の海外相場および市況】
ny0529

*3連休明け29日のNY外国為替市場では、イタリア政局不安などを背景にリスク回避の円買い・ドル売りが加速し、ドル円は108円台後半に下落した。イタリアでは3月の総選挙以降、政局の混迷が続いている。「ユーロ離脱」を掲げた新興政党「五つ星運動」と右派政党「同盟」が連立政権の樹立で合意。強硬な反ユーロ主義者を財務相候補にしたが、マッタレッラ大統領が反対。両党はその後、再選挙を志向する流れとなり、金融市場では、再選挙を行うと反ユーロ主義にむしろ勢いが付くとの懸念からユーロ売りが加速。ドル円も連れ安となった。「五つ星運動」と「同盟」による連立政権の樹立は不調に終わったものの、歳出拡大や減税などのばらまき政策を掲げるEU懐疑派へのイタリア国民の支持率は高い。こうした中、イタリア暫定首相に指名された国際通貨基金(IMF)元高官のカルロ・コッタレリ氏による組閣も難航しており、数日以内に議会を解散するとの観測が浮上。今夏にも実施される可能性が出てきた再選挙の結果で、EU懐疑派政党が政権を掌握すればEUとの衝突は避けられず、場合によってはユーロ圏離脱などにつながる恐れもあるとの警戒感が広がった。このため、リスク回避姿勢が強まり、安全通貨である円が買われ、一時108円12銭まで下落した。また、トランプ政権が同日、対中貿易制裁を継続する方針を明確に示したことで米中間の貿易摩擦激化に対する懸念が再燃したことも円買い要因となった。

*3連休明け29日のNY金は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感などに圧迫されて続落。イタリアの政局混乱を受けて、ドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金に割高感が生じたため、売りが優勢となった。ただ、イタリア政局に対する先行き不安などを背景に世界的な株安となる中、安全資産である金はある程度、サポートされた。イタリアでは、3月の総選挙以降混乱が続いている。イタリアのマッタレッラ大統領は28日、再選挙に備え来年度予算を通すため、国際通貨基金(IMF)の元高官を首相に指名した。市場は同国の再選挙に懸念を持っている。再選挙により、ユーロ懐疑論の政党をさらに勢いづける可能性がある。NY白金は反発。

*3連休明け29日のNY原油は、石油輸出国機構(OPEC)の産油制限緩和をめぐる思惑が重石となり、5日続落した。ロイター通信は25日、OPEC盟主のサウジアラビアとOPEC非加盟の主要産油国ロシアが現行の協調減産合意を緩和する方向で検討を始めたと報道。日量100万バレル程度の増産を目安に協議が行われているという。加えて、ロシアのノバク・エネルギー相も、6月22、23日にウィーンで開かれるOPEC総会で段階的な緩和を決める可能性があるとの見方を示したと伝えられた。これを受け、対イラン制裁に伴う中東地域の供給停滞やベネズエラの産油量減少を背景に台頭していた最近の需給引き締まり期待が一段と後退し、相場は一時65.80ドルまで下落した。米国内でのシェールオイル増産の動きも圧迫材料。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが25日に発表した国内の石油掘削リグ稼働数は計859基と前週から15基増加し、2015年3月以来の高水準となった。

*3連休明けのシカゴトウモロコシは反落。米中貿易摩擦懸念が再燃したことが嫌気された。トランプ政権は、中国が米国の知的財産権侵害をめぐる問題に対処しなければ、中国から輸入する総額500億ドルの製品に制裁関税を課す方針を改めて示した。シカゴ大豆も米中貿易摩擦懸念が再燃して反落。

*3連休明け29日のNYダウは、イタリアの政局混迷を嫌気し大幅続落。イタリアでは3月の総選挙以降、欧州連合(EU)への立場をめぐり、協調派と懐疑派の対立が深刻化。夏にも再選挙が行われる可能性が浮上しており、市場では、同国がEU離脱に向かいかねないとの警戒感が広がった。トランプ政権が、知的財産権侵害を理由に中国製品に追加関税を課す貿易制裁の継続方針を打ち出したことも、投資家心理を悪化させた。ダウはほぼ全面安となり、ダウは下げ幅を拡大し、一時505ドル安を付けた。


【30日の経済指標】
07:45 (NZ) 4月住宅建設許可 (前月比) +14.7%
10:30 (豪) 4月住宅建設許可 (前月比) +2.6%
16:55 (独) 5月失業者数 -0.7万人
16:55 (独) 5月失業率 5.3%
18:00 (EU) 5月経済信頼感 112.7
18:00 (EU) 5月消費者信頼感・確報 0.2
21:00 (独) 5月消費者物価指数・速報 (前年比) +1.6%
21:15 (米) 5月ADP全国雇用者数 +20.4万人 +20.0万人
21:30 (米) 1-3月期GDP・改定 (前期比年率) +2.3% +2.3%
21:30 (米) 1-3月期個人消費・改定 (前期比年率) +1.1%
21:30 (米) 1-3月期GDPデフレーター・改定 (前期比年率) +2.0% +2.0%
21:30 (米) 1-3月期コアPCEデフレーター・改定 (前期比年率) +2.5%
21:30 (米) 4月卸売在庫 (前月比) +0.3%
23:00 (加) 加中銀政策金利発表 1.25%
27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


第166回 『おしえて陳さん』 
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