【 白金は3200円を軸としたレンジで保ち合いが続きそう】
*先週の東京白金は、NY白金の上昇に連れて堅調だった。日足チャートでは3143~3300円のレンジが形成されている。2018年における世界の白金需給は昨年より緩和するとの予想が複数発表されているため、ある意味、弱材料は織り込まれていると言えそうだ。

そのため、今後は強材料に反応する展開が予想される。白金は自動車の排気ガス除去の触媒に使用される。そのため、自動車販売台数が材料視される。アジアの4月新車販売台数は、前年同月比でタイが+25.2%、インドが+16.4%、インドネシアが+14.1%、中国が+11.5%、マレーシアが+10.2%、日本が+3.2%といずれも堅調。また、最大の生産国である南アフリカでは、鉱山会社のリストラが進められている。白金鉱山会社の合理化が進めば、白金生産量の減少を招き、生産コストの上昇につながる可能性も出てこよう。CFTC建玉では、ファンドの買いが激減しており、内部要因的には軽くなっている。この値位置から一段安に下落するよりは、値固め局面に入ったと見た方が無難だろう。

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*CFTC建玉5月22日時点:ファンドの白金買い越しは1462枚(前週比-6734枚)と減少。総取組高は8万0393枚と前週比253枚の増加。


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*白金と金の逆ザヤは、4月26日に1429円と過去最大幅を記録した。その後は売られ過ぎからやや縮小している。


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