【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
先週の南アランド円は大幅下落し、昨年12月以来の水準まで下落した。南アフリカ共和国の1-3月(第1四半期)国内総生産(GDP)は、前期比年率で-2.2%、前年比では+0.8%となり、それぞれ市場予想の-0.5%と+1.9%から下振れた。9年ぶりの大幅減少となり、前期比ベースでマイナスを記録したのは2009年1-3月期以来のこととなった。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は今年と来年の経済成長率を1.7%、2020年の成長率を2.0%と予測した。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続くだろう。米国の長期金利上昇や欧州中央銀行(ECB)による出口戦略の兆しを受けて南アフリカのみならずトルコやアルゼンチンなどの新興国から資本流出懸念が強まっている。今週は13日の4月小売売上高が注目される。

第1四半期国内総生産(GDP)は、大きく落ち込んだ。南アフリカの主要な輸出産業である鉱業は1割近く減少し、第2四半期連続でマイナス成長となった。主力商品の金やプラチナはいずれも生産量が伸びなかった。金の国際価格は持ち直しているが、鉱山の老朽化やストライキ懸念により生産へ悪影響が出ている。自動車の排出ガスの触媒に使われるプラチナは需要減が見込まれ、価格が伸び悩んでいる。欧州の自動車大手の一部がディーゼル車生産から撤退を表明したことが響いた。深刻な水不足により農業が落ち込んだ。

2月に汚職疑惑で辞任したズマ氏に代わり、ラマポーザ新大統領が誕生した。元実業家のラマポーザ大統領は汚職対策を進め、海外投資を呼び込み、南ア経済を成長軌道に戻すことができるかが注目されている。第1四半期GDP成長率はマイナスに陥ったが、ラマポーザ政権が従来よりも企業寄りの政策を採用すると期待されているため、長期的観点から下値では買いが入るだろう。


【南アフリカ経済指標】
13日水曜日
20:00 月実質小売売上高前年比 前回+4.8% 予想+4.2%

zar0611

*予想レンジ:8.20円~8.50円


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