【 東京金は押し目を確認で反発の可能性】    
*先週のNY金は堅調に推移し、週末1300ドル台で引けた。1日に発表された5月米雇用統計が予想以上に良好な内容だったことから、年4回の利上げが可能になるとの見方が強まり、金相場の上値を抑えた。ただ、12日に開催される米朝首脳会談の行方が不透明なことが下値を支えた。また、米国がEU,カナダ、メキシコに対しても関税を課したことや、週末8日の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)や次週に開催される日米欧の金融政策を控えて、買戻しが優勢となったようだ。

12~13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14~15日に日銀金融政策決定会合が予定されている。米長期金利の騰勢が落ち着き、NYダウが2万5000ドル台を回復したことから安全資産である金の需要は減退し、金ETFは830トンを下回った。

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今週のNY金は重要イベントを受けて上下する可能性があるが、最大の注目点は米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げペースについてどのような示唆をするかだろう。年3回であれば市場の期待は萎み、「ドル安・金高」が予想される。逆に、年4回であれば「ドル高・金安」となるだろう。また。ECB理事会で出口戦略への言及とタカ派的な姿勢があれば、「ユーロ高・ドル安・金高」が予想される。テクニカル的には、上値のメドは200日移動平均線のある1320ドルレベルになりそうだ。

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*NY金予想レンジ=1280~1320ドル

*CFTC建玉6月5日時点:ファンドの金買い越しは11万1416枚(前週比-3714枚)と減少。総取組高は45万0641枚と前週比1万8741枚の減少。

*先週の東京金は底堅く推移した。12日、初の米朝首脳会談が開催された。米朝両首脳の握手を反映してドル円は110円50銭近くに上昇し、NY金時間外は1.50ドル程度下落した。市場はリスクオンに傾いたが、金は1300ドルを維持している。非核化を巡る両国の協議はこれからが本番ということで、リスクが払拭されたわけではないのだろう。

13日に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視されているため、金市場には織り込まれているだろう。声明で今後の利上げペースについてどのような示唆があるか注目される。年3回であれば「ドル安(円高)・金高」、年4回であれば「ドル高(円安)・金安」が想定される。

14日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、金融政策は現状維持が予想されているが、量的緩和に対する出口戦略に関して何らかの話合いがなされそうだ。タカ派的であれば、「ユーロ高・ドル安・金高」という展開が予想されよう。いずれの場合は円建て金には押し上げ要因になると予想される。東京金は押し目完了となって反発基調に転じると予想する。

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*東京金予想レンジ:4500~4700円。


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