6月13日(水)
【6月12日の海外相場および市況】
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*12日のNY外国為替市場では、史上初の米朝首脳会談開催を背景とした円売り・ドル買いが一服し、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を翌日に控えて様子見姿勢が強まり、110円台前半で小動きとなった。トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長は12日、シンガポールで会談し、朝鮮半島の完全な非核化や米朝関係の改善などについて確認する共同声明に署名。北朝鮮をめぐる地政学的リスクの後退を受けて東京や欧州時間には円売り・ドル買いが進んだものの、NY時間には一服した。市場の関心は週内の日米欧の金融政策会合に移行。12日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げの決定がほぼ確実視されているが、市場関係者はFOMC終了後の声明や経済・金利見通しなどでFRBが利上げペースを年3回から年4回への加速を示唆するかどうか見極めようとしている。また、14日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14、15日には日銀金融政策決定会合も予定されているため、それぞれの政策決定を見極めたいとの思惑も強まっている。この日発表された5月米消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月から0.2%上昇。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も0.2%上昇し、いずれも市場予想と一致した。

*12日のNY金は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定などを控えて小幅反落。12日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視されているものの、FOMC終了後に公表される金利見通しやパウエルFRB議長の記者会見などの内容を見極めたいとの思惑が強まった。また、14日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14、15日には日銀金融政策決定会合も控えている。一方、12日にシンガポールで史上初の米朝首脳会談が実現したことを受けて、朝鮮半島情勢の緊張は和らいだ。ただ、北朝鮮による完全な非核化の実現にはなお懐疑的な見方も少なくなく、相場の反応は限定的だった。NY白金は金に連れて反落。

*12日のNY原油は続伸。石油輸出国機構(OPEC)総会とOPEC加盟・非加盟国会合を22、23日に控えて、様子見姿勢が強まった。OPECは総会で、今後の生産方針を決める。11日にはイラクのルア
イビ石油相が、産油各国は増産圧力に影響されるべきではないと牽制したが、市場ではOPECは増産に動くと予想している。引け後に発表された米石油協会(API)在庫統計では、8日までの1週間の国内原油在庫は前週比83万3000バレル増の4億3370万バレルとなった。予想は270万バレル減だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は73万バレル減だった。ガソリン在庫は230万バレル増。予想は44万3000バレル増だった。ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は210万バレル増。予想は20万バレル増。原油在庫増加を受けて、時間外取引は下落。-0.42ドルの65.95ドル近辺で推移している。

*12日のシカゴトウモロコシは大幅反発。小麦相場の急伸に加え、米農務省が12日に発表した6月農産物需給報告で、トウモロコシの需要と供給について強気の見通しを示したことが相場を押し上げた。報告によると、2017〜18年度の米国産トウモロコシの期末在庫予測は21億0200万ブッシェルと、5月時点の予測から8000万ブッシェル減少し、予想の下限を下回った。輸出の増加予想が在庫減少に寄与した。また、米農務省は、世界最大の小麦輸出国ロシアの小麦生産予測を下方修正したが、これを受けて小麦先物相場は4.0%近く急伸した。
 
シカゴ大豆は安値拾いの買いに小反発。米農務省が発表した6月農産物需給報告は大豆相場にとって強弱まちまちの内容だった。米国産大豆の在庫予測が下方修正されたのは支援材料だったが、最大の輸出国ブラジルの生産予測が引き上げられた。

*12日のNYダウは、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて様子見姿勢が強まり反落した。12日に初日の討議が始まったFOMCは13日午後に政策決定に関する声明と会合参加者15人の経済・金利見通しを公表する。金融市場は今年2回目となる利上げはすでに織り込み済み。市場の関心は経済・金利見通しで、これまで「3回」としてきた通年の利上げ回数を「4回」に引き上げるかどうか。市場では、イタリアの政情不安などを背景に米長期金利の先高感に陰りが出ているため、4回の引き上げは難しいのではないかとの見方が出ている。一方、シンガポールで12日に行われた史上初の米朝首脳会談に対する市場の反応は限定的。懸念された決裂という最悪の事態は避けられたものの、共同声明で北朝鮮の完全な非核化への具体的な道筋が示されなかったため、大きな買い材料とはならなかったようだ。


【13日の経済指標】
17:30 (英) 5月消費者物価指数 (前年比) +2.4%
17:30 (英) 5月生産者物価指数 (前年比) +2.7%
17:30 (英) 5月小売物価指数 (前月比) +0.5%
      (英) 5月小売物価指数 (前年比) +3.4%
18:00 (EU) 4月鉱工業生産 (前月比) +0.5%
20:00 (南ア) 4月小売売上高 (前年比) +4.8%
21:30 (米) 5月生産者物価指数 (前月比) +0.1% +0.3%
   (米) 5月生産者物価指数 (コア:前月比) +0.2% +0.2%
   (米) 5月生産者物価指数 (前年比) +2.6%
   (米) 5月生産者物価指数 (コア:前年比) +2.3%
27:00 (米) FOMC政策金利発表 1.50-1.75%


第168回 『おしえて陳さん』 
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