【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は大幅下落となった。13日に米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の予想通りに利上げ(1.75%⇒2.00%)を決定した。今年の利上げペースに関しては、年3回から年4回に加速することが示唆された。これを受けて、ドル買いが強まり、新興国通貨には売り圧力が強まった。このような状況で、4月の南ア小売売上高は前年比+0.5%となり、前回の+4.1%より大幅に減少した。また、南アフリカ国営電力会社エスコムがストライキにより電力供給を停止した。南アランドは売りが強まり、年初来安値を更新した。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続くだろう。15日、フィッチ社は南アフリカの格付けを「BB+」に据え置き、見通しを「安定的」とした。フィッチ社は声明で、過去10年で南アフリカ経済はほとんど成長しておらず、国内総生産(GDP)は大きく悪化し、過去9年で最悪の結果となっている。今後、経済の大幅に改善する可能性は低いとした。国営電力会社のESKOMが、ストライキで停電を引き起こしたように、国営企業の財政は大きな問題としている。経済状況は低迷している。1-3月期GDPはー2.2%とマイナス成長を記録した。4月小売売上高は前年比+0.5%と前回の+4.6%から大幅に落ち込んだ。

政治的にはラマポーザ政権への期待感があるものの、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ方針を受けて新興国通貨には売り圧力が継続しそうだ。今週は20日に5月消費者物価指数(CPI)、21日に1-3月期経常収支が発表される。4月CPIは前年比+4.5%と3月の+3.8%を上回ったが、市場予想の+4.7%を下回った。南アにとってはインフレ抑制のためにCPIの鈍化は好材料視される。

【南アフリカ経済指標】
20日水曜日
17:005月消費者物価指数前年比 前回+4.5% 予想+4.6%

21日木曜日
17:00第1四半期経常収支 前回-1370億ZAR 予想-2000億ZAR

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*予想レンジ:8.00円~8.40円


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