【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は下落した。米中貿易戦争への懸念から、新興国通貨全般に売り圧力がかかった。南アランド円は昨年11月13日以来の安値となる7.84円まで大幅下落した。経済指標では5月消費者物価指数(CPI)が前年比+4.4%と前回+4.5%、予想+4.6%を下回った。

最近のランド安、原油上昇、付加価値税(VAT)引き上げ等で、市場はインフレ率上昇を予想していたが、サプライズとなった。インフレ低下を受けて、利上げ観測が後退した。

フィッチ社は南アフリカの格付けを「BB+」に据え置き、見通しを「安定的」とした。同社は声明で、過去10年で南アフリカ経済はほとんど成長しておらず、国内総生産(GDP)は大きく悪化し、過去9年で最悪の結果となっている。今後、経済の大幅に改善する可能性は低いとした。

*今週の南アランド円は、上値の重い状況が続くだろう。米中貿易戦争の激化が懸念され、依然として売り圧力が続くだろう。

28日に5月生産者物価指数(PPI)、29日に5月貿易収支と財政収支が発表される。先週発表された消費者物価指数(CPI)は予想外に低下していたが、1-3月期国内総生産(GDP)がマイナス成長(前期比年率-2.2%)に陥り、4月小売売上高も弱かったため、今週の経済指標が悪化していれば、地合いが悪いだけに一段安の可能性もあるだろ。

先週末、南アフリカ国会議員国家委員会が、白人の所有する土地の収用を補償金なしで収用できるようにキャンペーン行い憲法改正を試みると会議を行ったそうだ。こうした動きが広がれば、投資家はラマポーザ政権に対して失望感を強めるだろう。

【南アフリカ経済指標】
28日木曜日
18:30 5月生産者物価指数前年比 前回+4.4% 予想+4.4%

29日金曜日
15:00 5月マネーサプライM3前年比 前回+6.39% 予想+6.31%
15:00 5月民間部門信用前年比 前回+5.07% 予想+5.28%
21:00 5月貿易収支 前回+11億ZAR 予想+60億ZAR

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*予想レンジ:7.80円~8.20円


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