【 東京金は下落トレンド、年初来安値更新の可能性も】    
*先週のNY金は下落した。米中貿易戦争が激化の様相を見せている。トランプ政権は、中国から輸入する2000億ドル相当の製品に10%の関税を課す追加制裁を検討すると表明。米国は既に表明した500億ドルの対中制裁に対し、中国が報復措置を取る姿勢を見せたため、制裁を強化する方針を示した。これに対して中国は、米製品500億ドル相当の関税を引き上げると表明した。24日のウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、トランプ政権は中国への技術流出を防ぐため、中国資本が25%以上の企業が「産業上重要な技術」を持つ米企業を買収することを禁じる規制強化案を検討していると報道した。

通商摩擦激化に対する懸念が強まり、「質への逃避」から金に買いが入ったが一時的に留まった。通常、リスク回避の傾向として米国債や金が買われるものだが、ドル高を背景に金相場は売りが優勢となった。

etf0625

13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げペースの加速が示唆されており、金相場を圧迫している。このため、金現物需要も後退し、金ETFは年初来の最低量(820.21トン)に落ち込んだ。NY金は下落基調が継続し、日足チャートから次の安値の目安は1250ドルが意識されるだろう。

nyg0626

*NY金予想レンジ=1240~1290ドル

*CFTC建玉6月19日時点:ファンドの金買い越しは9万6512枚(前週比-2万3728枚)と減少。総取組高は46万8345枚と前週比1万9650枚の増加。

*先週の東京金は下落した。米中貿易戦争の激化懸念から市場はリスクオフモードが強まっているものの、金相場の反応は弱く、むしろ売りが優勢となっている。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で今年の利上げペースが年3回から年4回に加速することが示唆されたことが背景にある。米長期金利は高止まりし、金市場から投資資金が流出している。

週明け25日は、NYダウが320ドル以上下落したにもかかわらず、NY金は下落している。金市場がリスクオフの受け皿となっていない。米国の対中制裁は7月6日に発動されるが、中国も同日に対米関税を発動する意向。両国がこのまま貿易戦争に突入するのか、あるいは土壇場で妥協案が出てくるのか注目される。

NY金が1300ドルの節目を割り込むのと連動して東京金は4500円を下回り、年初来の安値4438円が視野に入ってきた。安値を更新する可能性は高く、戻り売りが続きそうだ。ただ、もう一段安となれば、テクニカル的にはRSIが30%を割り込むため、そこはショートカバーのポイントとなろう。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利上げ見通しも高いことから、自律反発にも限界がありそうだ。

tkg0626

*東京金予想レンジ:4400~4500円。


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。