【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は下落した。週明け25日、南アランドは対ドルで1.0%超下落し、南アフリカの株価も大きく下げた。世界各地の貿易摩擦をめぐる不安が再燃したことで、リスクの高い新興国市場への投資需要が圧迫された。この日はトランプ米政権が、中国資本が25%以上入っている企業に米企業の買収を禁じる規制強化案を検討していることが明らかになり、米中貿易摩擦は激しさを増した。

南アフリカでは2月にラマポーザ大統領の選出が好感されたものの、現在は経済の現状が注視され、売りが継続し、8.0円の大台を割り込んだ。その後、5月生産者物価指数が前年比+4.6%と前回+4.4% 予想+4.4%を上回ったことを受けて反発に転じた。生産者物価指数の結果は、おおよそ3か月後に消費者物価指数に反映されるとされているため、今後のインフレ率上昇、将来の利上げ予想につながったようだ。

*今週の南アランド円は、安値圏で保ち合いとなりそうだ。海外投資家は、南アフリカ債券を今年上半期に347億ランド(25億ドル)売り越していた。 売り越し規模は過去最高で、2008年の世界金融危機時や2000─01年のハイテクバブル崩壊時よりも大きいという。昨年上半期は457億ランドの買い越しだった。南アフリカでは2月に市場寄りの政策を打ち出すと約束したラマポーザ大統領が就任して以来、経済成長見通しは改善している。ただ海外の経済情勢により南アフリカへの投資が妨げられたようだ。

国際金融協会(IIF)によると、米連邦準備理事会(FRB)が先週利上げして以来、新興国全体からは約55億ドルが流出している。これを反映して、南アランドは対ドルで年初来9.0%近く下落し、7カ月ぶりの安値を付けた。南アランド円も6ヶ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの加速に伴う新興国市場からの投資資金流出に加え、米中貿易戦争の激化懸念、南アフリカの国営電力会社エスコムのスライキ問題がある。南アランドが浮上する材料に乏しく、安値圏での低迷が続きそうだ。

【南アフリカ経済指標】
2日月曜日
18:00 6月製造業PMI 前回49.8

6日金曜日
15:00 6月外貨準備高前回511.5億USD

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*予想レンジ:7.80円~8.10円


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