【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は大幅上昇となった。米長期金利の高留まりを受けて新興国市場から資金が流出しているが、世界的に株価が回復したことで、割安感の強い南アランドが買われたようだ。5月の南ア製造業生産が前月比+1.5%と前回値のマイナスからプラスに転じたことも好感された。

*今週の南アランド円は、堅調に推移しよう。今週は6月消費者物価指数や5月小売売上高が発表される。いずれも前回を上回るとの予想で、この通りであれば南アランドは上昇しよう。また19日には南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)が政策金利を発表する。こちらは政策金利の据え置きが予想されているが、インフレ率の上昇が明らかであれば、将来の利上げ期待から、やはり買いが優勢となろう。

ただ、米中の貿易戦争の激化懸念から中国経済の減速が予想され、同国の貴金属需要が減退するとの見方が出ているため、南アランドの上値を抑えそうだ。なお、本邦個人投資家の間では、トルコリラ円を売り手仕舞い、南アフリカランド円を買う向きが増えているようだ。これはスワップポイントの面から南アランドがトルコリラよりも魅力的であること、8円台前半の南アランドは割安感が強いとの見方が強まったことが背景にあるようだ。


【南アフリカ経済指標】
17日火曜日
17:00 第2四半期消費者信頼感 前回+26

18日水曜日
17:00 6月消費者物価指数前年比前回+4.4% 予想+4.8% 
20:00 5月実質小売売上高前年比 前回+0.5% 予想+0.8%

19日木曜日
時間未定、南ア中銀政策金利 前回6.50%  予想6.50%


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*予想レンジ:8.30円~8.70円


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