8月7日(火)
【8月6日の海外相場および市況】
ny0806

*週明け6日のNY外国為替市場では、材料不足から111円台前半から半ば近辺で保ち合いとなった。この日は米経済指標発表などの手掛かり材料に乏しく、市場は米中両国の間でエスカレートしている「貿易戦争」の行方が注目された。中国は3日、米国から輸入する600億ドル相当の製品に最高25%の関税を上乗せすると発表したが、米国が先に表明した2000億ドルの対中制裁に比べると規模は3分の1以下にとどまった。このため、経済に占める輸出の依存度が高い中国の報復策に手詰まり感が浮上しているとの見方などが広がった。

*週明け6日のNY金は反落した。対ユーロでドル高が先行し、ドル建て金は割高感から売りが優勢となった。米中の貿易摩擦がエスカレートすることに警戒感が続き、金の押し下げ材料となった。米政府は今週、イランに対する経済制裁を再開する。貴金属や米ドル、鉄鋼や石炭の取引などが制裁の対象となる。米国の対イラン制裁再発動を背景にしたリスク回避の金買いも出たが、ドル高に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)による一段の利上げ観測が相殺した。米商品先物取引委員会(CFTC)の取組高報告(7月31日までの週)によると、ヘッジファンドや投資家の売り越しは1万3931枚増加して4万1087枚となり、データが公表されるようになった2006年以来で過去最高水準となった。NY白金はドル高を受けて3日ぶりに反落。

*週明け6日のNY原油は反発。7月のサウジの原油生産量が前月から20万バレル減少し、日量1029万バレルとなった。6月のOPEC定例総会で増産を決定したにもかかわらず、予想外の減少となったことが強材料視された。また、米政府高官は6日、イラン産原油の輸入停止を各国に働き掛けていることに関して、「イランの石油輸出をゼロにするのが目標」と言及。供給逼迫懸念が強まったことも支援材料となった。ただ、イラン経済省の高官は匿名を条件に「欧州を含む多数の国々は米国の制裁に同意せず、イランとの取引に前向きだ」と語り、制裁による経済への打撃は大規模にならないとの認識を示した。このほか最新週の国内石油掘削リグ稼働数が前週比2基減の859基となり、米国内の供給過剰懸念が和らいだことも好感された。

*週明け6日のシカゴトウモロコシは続伸。米国産の作柄悪化見通しが強まった。小麦相場の急伸も支援要因。シカゴ大豆は、米中貿易摩擦への懸念から反落。

*週明け6日のNYダウは小幅続伸。米政府が対中貿易制裁の強化方針を示したことを受け、中国政府は前週末3日、600億ドル相当の米国産品に最大25%の関税を上乗せする対抗措置を発表。世界1、2位の経済大国による「貿易戦争」の影響に警戒感が強まった。ただ、売りは続かず、プラス圏に浮上。その後は小幅なレンジで終盤まで推移した。米企業決算がピークを越えたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)や雇用統計といった注目イベントを無事通過したばかりで、市場では材料出尽くし感も広がった。


【7日の経済指標】
08:01   (英) 7月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 [前年同月比]  1.1%  
08:30   (日) 6月 全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比]  -3.9%  -1.3% 
08:50   (日) 7月 外貨準備高  1兆2587億ドル   
09:00   (日) 6月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比]  2.1%  1.8% 
13:30   (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表  1.50%  1.50% 
14:00   (日) 6月 景気先行指数(CI)・速報値  106.9  105.6 
14:00   (日) 6月 景気一致指数(CI)・速報値  116.8  116.3 
15:00   (独) 6月 貿易収支  197億ユーロ (196億ユーロ)
15:00   (独) 6月 経常収支  126億ユーロ   
15:00   (独) 6月 鉱工業生産 [前月比]  2.6%  -0.5% 
28:00   (米) 6月 消費者信用残高 [前月比]  246億ドル  172億ドル 


第176回 『おしえて陳さん』 
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