【東京金は地合い弱く、4200円台に下落する可能性】 

*NY金の下落基調が続いている。今のところ1200ドルの下値支持線にサポートされているが、市場ではいずれ下回る可能性が高いと見られている。心理的にも重要な節目のため、ここを下回った場合、ストップロスの売りが膨らんで1150ドルを目指す可能性が高まりそうだ。

8月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利は据え置かれたものの、6月の前回会合から景気判断を引き上げ、9月に今年3回目の引き上げを示唆した。7月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が予想を大幅に下回ったものの、インフレ率の目安となる平均賃金は予想通りの数字で利上げペースを妨げるものではないと見なされた。

米中貿易戦争は激化の様相を見せており、米国有利と見られている。米長期金利の高留まりを背景に、金現物需要は減少を強め、金ETFは年初来最低量を更新した。

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CFTC建玉によると、ファンドの売り越しは4万1087枚と、データ公表以来(2006年)の過去最高水準となった。株式市場も堅調なことからリスク回避の金買いが機能しておらず、金の先安感は強まっている。1200ドル割れの可能性は高いだろう。

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*NY金予想レンジ=1180~1240ドル

*CFTC建玉7月31日時点:ファンドの金買い越しは3万5337枚(前週比-1万3260枚)と減少。総取組高は45万2655枚と前週比4万3965枚の減少。
   
*東京金は7日に4313円まで売られ、年初来安値を更新し、2017年1月末以来の安値水準に下落した。

1日に米連邦準備制度理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派的姿勢を示し、その後ドル円が112円台に上昇する場面があったものの、東京金を押し上げるには至らなかった。

一方、米長期金利が一時3%をつけて高値圏で留まっていることから、ドルインデックスが上昇に転じ、ドル建て金は割高感から売られやすくなっている。さらに、米中貿易戦争の激化にもかかわらずNYダウは堅調に推移しており、恐怖指数(VIX)は低下傾向にあるため、金がリスク回避の対象にはなっていない。

また、米中貿易戦争の影響で人民元が下落し、人民元建て金は割高感が強まり、最大消費国である中国の需要減退が懸念されえている。さらに、8月のFOMCでは9月の利上げが示唆されており、CMEのFED WATCHでもすでにほぼ確実視されている。

そのため、NY金は1200ドル割れを伺う可能性が高まっており、東京金も下値追いの展開が続いている。現状の4300円台から次の安値の目安を探すと、週足チャートから2016年の4200円台半ばが視野に入ってくる。じりじりと下値を模索する展開が続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4280~4380円。

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