【NY白金は800ドルを維持しよう】
*先週のNY白金は反発した。800ドル割れ2回ほど試したが安値から引き戻しており、下ヒゲが出現している。NY市場ではファンドが6月末に14年ぶりに売り越しに転じ、7週連続で売り越しが続いているが、下げ渋ってきているようだ。

週足では2016年の安値に到達したことで下値警戒感が働いているのだろう。南アフリカの白金生産大手インパラ・プラチナム(インプラッツ)は、向こう2年で約3分の1の人員削減を行う見通し。約4万人の従業員うち1万3400人を削減する計画という。南アフリカ全体で雇用されている鉱山労働者数は、白金価格下落や生産・労働コスト高、社会不安を背景に、ピークだった2008年の約20万人から17万5000人に減少している。このため将来の生産減少が材料視される可能性がある。

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南アフリカ経済は減速しているが、中国が147億ドルもの経済支援も申し出ており、今後の立ち直りが期待されている。ドル高により重石はあるものの、価格水準、内部要因から見て一段安は避けられそうだ。800ドル台は維持され、値固め局面に意向すると予想する。

*CFTC建玉7月31日時点:ファンドの白金売り越しは8183枚(前週比-67枚)と減少。総取組高は8万2139枚と前週比2118枚の増加。

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*白金と金の逆ザヤは、7月3日に1526円と過去最大幅を記録した。その後は売られ過ぎから急速に縮小し、1350円まで戻した。「白金買い・金売り」優勢が続きそうだ。


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