8月15日(水)
【8月14日の海外相場および市況】
ny0814

*14日のNY外国為替市場では、トルコリラの下げ止まりや対ユーロでのドル高進行を背景に円売りが優勢となり、111円台前半に上昇した。トルコ中央銀行は13日、リラの急落を受けて預金準備率の引き下げによる流動性供給策に乗り出し、アルバイラク財務相も市場の懸念緩和に向けた行動計画を策定したと発表。これを受け、リラは前日に付けた過去最安値圏から反発、他の新興国通貨への売りも一服し、円は売り戻され、111円台に上昇した。
多額のトルコ向け債権を抱える欧州金融機関への悪影響が懸念されているほか、通貨安が進んでトルコなどの新興国がデフォルト(債務不履行)に陥れば世界的な信用収縮につながりかねないとの思惑からが安全資産としての円買いが入る場面もあったが、総じてドル買いが優勢となった。

*14日のNY金は、4営業日ぶりに反発した。前日は、心理的な節目である1200ドルを割り込み、2017年1月30日以来約1年半ぶりの安値を付けていたため、この日は買い戻しが入りやすかった。また、トルコの経済不安をめぐるリスク回避の動きが一巡し、ドルの対ユーロ相場上昇が一服し、ドル建て金の割高感も薄れ一時1205.80ドルまで上伸した。堅調地合いは維持され、1200ドル台で終えた。市場では、金相場は底打ちし始めるとの見方が浮上する半面、安値余地が拡大したとの見方に分かれている。世界的な貿易摩擦激化への懸念やトルコ通貨リラの急落に伴う新興国通貨危機への不安などを背景に安全資産としての金需要が高まるのではないかとの期待が高まったが、買いは盛り上がらず、失望感が広がっているようだ。

*14日のNY原油は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感などを背景に売りが優勢となり、小幅続落した。ドルがユーロに対して反発し、ドル建て原油に割高感が生じた。OPECが2019年のOPEC非加盟国の供給量が日量213万バレル増加するとの見通しを示したことも圧迫材料。ただ、トルコやアルゼンチンなど新興国の経済・通貨危機に対する過度の警戒感が和らぎ、この日のNYダウは反発。リスク選好意欲が回復する中、株と並んで同じくリスク資産である原油にも買いが入りやすかったため、下値は限定的だった。

引け後に発表された米石油協会(API)による前週の国内原油在庫は370万バレル増と、市場予想の250万バレル減に反して積み上がった。これが嫌気されて電子取引は下落。66.78ドル(-0.26)で推移している。

*14日のシカゴトウモロコシは反発。10日に発表された米農務省の農産物需給報告で、米国産トウモロコシの単収が過去最高になるとの見通しを背景にした最近の下落が行き過ぎていたとの見方が強まった。シカゴ大豆は続伸。大豆ミール相場の上昇が強材料になった。

*14日のNYダウは、トルコ通貨リラの急落が一服したことを受け、5営業日ぶりに反発した。米国人牧師の拘束問題をめぐり関係が悪化する米国の対トルコ制裁関税強化をきっかけに、リラの下落が前週末から続いていたが、この日は一服し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。ただ、リラ相場への警戒は続いている。トルコのエルドアン大統領は14日の演説で国民に米国製品の不買運動を呼び掛けて対決姿勢を一段と強めた。対米関係の悪化など先行き不透明感は強まっている。


【15日の経済指標】
16:00   (トルコ) 5月 失業率  9.6%   
17:30   (英) 7月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  0.0%  0.0% 
17:30   (英) 7月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  2.4%  2.5% 
17:30   (英) 7月 小売物価指数(RPI) [前月比]  0.3%  0.2% 
17:30   (英) 7月 小売物価指数(RPI) [前年同月比]  3.4%  3.4% 
17:30   (英) 7月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比]  2.1%  2.1% 
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  -3.0%   
20:00   (南ア) 6月 小売売上高 [前年同月比]  1.9%   
21:30   (米) 7月 小売売上高 [前月比]  0.5%  0.1% 
21:30   (米) 7月 小売売上高(除自動車) [前月比]  0.4%  0.3% 
21:30   (米) 8月 NY連銀製造業景気指数  22.6  20.0 
21:30   (米) 4-6月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 [前期比]  0.4%  2.4% 
21:30   (米) 4-6月期 四半期単位労働コスト・速報値 [前期比年率]  2.9%  0.2% 
22:15   (米) 7月 鉱工業生産 [前月比]  0.6%  0.3% 
22:15   (米) 7月 設備稼働率  78.0%  78.2% 
23:00   (米) 8月 NAHB住宅市場指数  68  67 
29:00   (米) 6月 対米証券投資(短期債除く)  456億ドル

   

第177回 『おしえて陳さん』 
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