9月13日(木)
【9月12日の海外相場および市況】
ny0912


*12日のNY外国為替市場のドル円は、111円台前半に下落した。8月米卸売物価指数(PPI)は全体、コアともに前月比0.1%低下。それぞれ0.2%上昇とする市場予想を下回ったため、円買い・ドル売りが先行した。その後、トランプ政権が中国との貿易摩擦緩和に向けた閣僚会議の再開を打診したとの一部報道が流れたため、米中間の「貿易戦争」が回避されると期待され、ドルの買い戻しも入ったが、戻りは売りが優勢となった。米中両国は6月初旬までに閣僚レベルで計3回話し合ったが「貿易戦争」回避で折り合えず、制裁関税と報復を繰り返した経緯があり、摩擦緩和で互いに歩み寄れるかどうか懐疑的な見方が依然として根強い。

*12日のNY金は、米中貿易摩擦の緩和期待を手掛かりに買いが入り、続伸した。トランプ政権が貿易摩擦緩和に向け、中国に対し数週間以内に閣僚級協議を開催することを提案したとの報が流れると、金買いの流れが強まり一気に10ドル近く上昇した。両国の対立が緩和されれば、金塊需要が上向くとの期待が台頭したほか、外国為替市場でドルがユーロに対して下落したこともドル建て金の割安感につながった。トランプ大統領は8月30日、2000億ドル相当の中国産品を対象とした貿易制裁関税を翌週にも発動すると表明。7日にはさらに2670億ドル相当の中国からの輸入品に関税を上乗せする用意があると述べたが、いずれに関しても具体的な動きはまだ見られていない。NY白金は反発。

*12日のNY原油は、米原油在庫の大幅な取り崩しや対ユーロでのドル下落などを背景に買いが入り、続伸した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、7日までの1週間の米原油在庫は前週比530万バレル減と、取り崩し幅は市場予想の80万バレル減を大きく上回った。これを受けて、米国内の需給引き締まり観測が広がり、買いが一段と活発化した。また、米国の対イラン制裁による供給不安も相場を支援要因。米国はイラン産原油を輸入する国・企業に対し、11月にも制裁を再発動する方針で、同国産原油の供給逼迫懸念が強まっている。ロシアのノバク・エネルギー相は12日、米国のイラン制裁による影響に対する警戒感を表明した。このほか、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建て原油に割安感が生じたことも原油を押し上げた。ただ、石油輸出国機構(OPEC)がこの日公表した月報で、2019年の石油需要増加見通しを日量141万バレルと、前回予想から同2万バレル下方修正したことから、上値は幾分抑えられた。市場はハリケーン「フローレンス」の動向も注視。「カテゴリー4」に発達したフローレンスは週末に米南東部沿岸に上陸する見通し。

*12日のシカゴトウモロコシは大幅続落。米農務省が農産物需給報告で米トウモロコシの収穫見通しを市場予想を上回る水準に上方修正したことを受け、3%超下落した。米農務省は9月の需給報告で、米トウモロコシの収穫見通しを2年ぶりの高水準となる148億2700万ブッシェルに上方修正した。市場見通し(143億5100万〜146億0700万ブッシェル)を上回った。

シカゴ大豆は反発。トウモロコシや小麦を売って、大豆を買うスプレッド取引が活発化した。トランプ政権が中国からの輸入品に追加制裁関税を課す前に、世界最大の大豆輸入国である中国に対して閣僚協議の再開を打診したと報じられたことも、支援材料になった。米農務省は9月の農産物需給報告で、2018〜19年度の米国産大豆の単収見通しを、過去最高となるエーカー当たり52.8ブッシェルに上方修正した。8月の51.6ブッシェルを超えたほか、市場予想の平均を上回る水準になった。

*12日のNYダウは、米中両国が貿易摩擦緩和に向けた協議を再開することへの期待感から小幅続伸した。ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)はこの日、トランプ米政権が中国に貿易問題をめぐる閣僚協議の再開を打診したと報じた。両国の歩み寄りが期待され、一時174ドル高まで上昇した。


【13日の経済指標】
08:50   (日) 8月 国内企業物価指数 [前月比]  0.5%   
08:50   (日) 8月 国内企業物価指数 [前年同月比]  3.1%   
08:50   (日) 7月 機械受注 [前月比]  -8.8%   
08:50   (日) 7月 機械受注 [前年同月比]  0.3%   
10:30   (豪) 8月 新規雇用者数  -0.39万人   
10:30   (豪) 8月 失業率  5.3%   
15:00   (独) 8月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]  0.1%   
20:00   (トルコ) トルコ中銀、政策金利  17.75%   
20:00   (英) イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表  0.75%   
20:00   (英) 英中銀資産買取プログラム規模  4350億ポンド   
20:00   (英) 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 
20:45   (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利  0.00%   
21:30   (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見 
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数     
21:30   (米) 8月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  0.2%  0.3% 
21:30   (米) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  2.9%  2.8% 
21:30   (米) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比]  0.2%  0.3% 
21:30   (米) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]  2.4%  2.4% 
27:00   (米) 8月 月次財政収支  -769億ドル   

第181回 『おしえて陳さん』 
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