【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は上昇した。トルコ中銀が予想以上の利上げを決定したことで新興国通貨は全般的に底堅い動きとなった。7月小売売上高は前年比1.3%増加。6月は1.8%に上方修正された。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは13日、南アフリカ経済の回復が低調にとどまり、同国財務省の成長率予想を下回るとの見通しを示した。財務省は2018年の経済成長率を1.5%と見込んだ。

ムーディーズの南ア担当者は、2018年に関し、成長は1%を下回ると予想した。ただ、南ア政府予算で債務支払いに充てられる割合の増加が懸念材料としたものの、10月に公表される予算案で財政の若干の調整が見込まれると指摘した。また南アの信用格付けにおける強みとして、国債償還が長期なことと、外貨建て債務が比較的少ないことを挙げた。ムーディーズは大手格付け機関の中で唯一、南ア国債の信用格付けを投資適格級としている。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開になりそうだ。南アは2四半期連続でマイナス成長となり、リセッション(景気後退)入りした。そのため、ネネ財務相からは税収の低下が懸念されるとの発言が伝わっている。今後の、南アの格付けにも影響するとの弱気の見方も高まっている。今週は、19日に8月消費者物価指数(CPI)が発表される。20日には南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)政策会合が予定されている。リセッション入りしていることから、利上げは難しいだろうが、トルコリラ同様に通貨安の危険性もあるため利下げもできないだろう。今回は6.50%での据え置きが予想されている。

ただ、足元で景気後退に陥ったにもかかわらず、来年早々には利上げをに踏み切る公算は大きいと見込まれている。通貨ランド安を背景に、7月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率5.1%だった。今年の平均は4.8%、来年は5.3%になるとの予想が示された。中銀の目標レンジは3.0─6.0%。SARBはランド安がもたらす物価の押し上げが起きる可能性を心配する可能性がある。一方、通貨安による貿易収支の改善で第3四半期の成長率は2.1%となり、2四半期続いたマイナスから脱却すると見込まれている。


【南アフリカ経済指標】
19日水曜日
17:00 8月消費者物価指数前年比前回+5.1%、予想+5.2%

9月20日木曜日
時間未定 南ア中銀政策金利前回6.50%、予想6.50%

zar0918

*予想レンジ:7.20円~7.60円


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