【ドル円相場、今週の展望】
*今週のドル円は、上昇基調が継続するかどうかの分岐点になるかもしれない。週明け24日のNY市場は、米中間の貿易摩擦激化に対する警戒感が後退し、安全通貨である円が売られ、ドルを買う動きが優勢となった。25日に公表された7月30-31日分の日銀金融政策決定会合議事要旨では、金利急騰時には国債買い入れによって金利の安定を図ることが適切との認識が複数の委員から示された。また、「当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」としたフォワードガイダンス(指針)については、多くの委員が「2%の実現に向けたコミットメントを強化し、政策運営に対する信認を確保する観点から適切」と支持された。

今週は重要イベントが2つある。25、26日に行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが確実視されている(2.00%⇒2.25%)。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年4回目の利上げについてタカ派的な姿勢を強めるかどうか注目している。CMEのFED WATCHによると24日時点での12月の利上げ確率見通しは75%に達している。利上げ見通しの高まりを受けてドル高が進行する可能性がある。25日の東京市場では一時112円98銭に上昇し、7月19日以来2カ月ぶりも高値をつけた。7月高値の113円18銭を上抜けば、次の上値は1月8日につけた年初来高値の113円40銭が目安となる。米国の株高基調に変化がなければ、リスクオンを背景にドル高が続きそうだ。

しかし、一方で日米通商協議(FFR)が懸念される。FERは当初予定の24日から25日に延期された。26日には日米首脳会談が行われる。貿易協議の折り合いがつかない場合、ドル高・円安基調が牽制される可能性が高い。米長期金利動向も気になるところ。米30年債利回りは、現在3.0%台で推移しているが、2014年秋以降、上限となってきた「3.25%の壁」を突破るかどうかが注目されている。ちなみに今年は2月に3.23%、3月に3.17%、4月に3.21%をつけた。仮に3.25%を超えた場合、金利高を嫌気して株価が下落すれば、リスク回避の円買いが活発化する可能性がありそうだ。

ドル円が上昇基調を継続して、このまま年初来高値を更新するのか、あるいは113円台でピークアウトして従来のレンジに回帰するのか、注目される。

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*CFTC建玉9月18日時点:ファンドのドル買い・円売りは6万3755枚(前週比+9869枚)と増加した。総取組高は20万0221枚と前週比6793枚の増加。


<今週の主な経済指標>
25日は7月日銀金融政策決定会合・議事要旨、米国9月消費者信頼感指数、26日は米国8月新築住宅販売件数、FOMC政策金利、27日は米国8月耐久財受注、米国第2四半期GDP、米新規失業保険申請件数、28日は日本8月鉱工業生産、米国8月個人所得、米国8月個人支出、9月ミシガン大学消費者信頼感指数

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*予想レンジ:110.50円~113.50円


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