【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は上昇した。格付け会社ムーディーズが南アフリカ格下げの可能性を否定したことでじり高となった。対円では8月28日以来となる7.95円まで上昇した。8月南ア消費者物価指数(CPI)は前月比で-0.1%となり市場予想の+0.2%を下回った。前年同月比でも市場予想の+5.2%より低い+4.9%だった。インフレ率の低下を受けて南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、景気後退局面の中で、利上げを行うプレッシャーを感じないことが評価されたようだ。

20日の南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)理事会では、市場予想通り政策金利は6.5%に据え置かれた。 今回の政策決定会合では、委員4人が据え置きを支持したものの、3人が利上げを主張し、据え置きは僅差で決定。クガニャゴ中銀総裁は7月の前回会合よりも一段とタカ派的な見解を示した。


*今週の南アランド円は、保ち合いで推移しそうだ。格付け会社ムーディーズが格下げを否定したことはサポート要因となろう。9月5日につけた7.14円から買い戻され、先週は一時7.95円まで上昇した。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は政策金利を6.5%に据え置いたものの、3人は利上げに投票し、クガニャゴSARB総裁も、「利下げについての議論は全くなかった」「金融政策ではこれ以上経済を刺激する余地はない」と発言していることを踏まえると、リセッション(景気後退)入りしているものの、利下げの可能性は小さくなったといえるだろう。

南アフリカのラマポーザ大統領は21日、数十億ドル規模の景気刺激策を発表した。低迷する同国経済を立て直すとの公約を果たすため、雇用創出とインフラ開発に資金を振り向ける。ラマポーザ大統領は、政府は自由に使える資金をより有効活用する必要があると指摘。「予算の優先順位を見直さなくてはならない」と述べた。また、歳出や借り入れを増やす余地はないと強調した。政府は500億ランド(約35億ドル)規模の「優先順位を見直した歳出と、事業単位の新たな資金拠出」を経済成長促進と雇用創出に充てる。4000億ランド規模の「中期」インフラ基金も創設する。大統領は「景気刺激・回復計画の中心的要素は、歳出の優先順位を変更して経済的影響が最も大きい活動に資金を振り向けることだ」と説明した。


【南アフリカ経済指標】
24日月曜日
南アフリカ[休日]伝統文化継承の日

25日火曜日
16:00 7月景気先行指数前回107.1

27日木曜日
18:30 8月生産者物価指数前年比前回+6.1% 予想+5.9%

28日金曜日
15:00 8月マネーサプライM3前年比前回+6.00% 予想+5.90%
15:00 8月民間部門信用前年比前回+5.41% 予想+5.50%
21:00 8月貿易収支前回-47億ZAR 予想+48億ZAR
21:00 8月財政収支前回-960億ZAR

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*予想レンジ:7.70円~8.20円


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