【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇した。北米自由貿易協定(NAFTA)における米国とカナダの合意が期待される中、原油相場の上昇もあってメキシコペソ円は押し目買いが優勢となった。ただ、米国とカナダの交渉は難航し、週内での合意は得られなかった。米共和党は米国とメキシコの合意にカナダが参加するにはあまり時間が残っていないと警告したが、カナダのフリーランド外相は「悪い合意よりは合意できない方がマシ」との考えを強調した。

カナダは米国に対し、カナダがNAFTA見直しに合意しなければ同国製自動車に関税を掛ける可能性があるとしたトランプ大統領の警告を撤回するよう求めた。セット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は21日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり、米国はカナダ抜きでメキシコと協定の改定を進めなければいけない状況に「極めて近付きつつある」と語った。ハセット氏は、新たな協定文書の公表期限の10月1日までに約1週間しか残っておらず、米国とカナダは依然として条件で合意に至っていないと非難した。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いとなりそうだ。米国とカナダの合意が見られれば市場の期待感から上昇しよう。逆に、合意に至らなければ失望感から売りが優勢となろう。1年以上におよぶ米・カナダ・メキシコによるNAFTA再交渉で、合意期限が過ぎては再設定される状況が続く中、先月にメキシコとの2国間合意に達した米国は、カナダとの合意期限を9月末に設定した。米国が合意を急ぐ背景には、メキシコの新政権が発足する12月1日より前に米議会で合意の承認を得たい意図がある。こうした中、カナダは早期合意への圧力にさらされているが、カナダ政府は米国の合意期限には縛られず、カナダにとって良い合意を得ることに専念する考えを表明している。

NAFTA再交渉でカナダ政府代表団に同行する同国最大の民間労組Uniforのジェリー・ディアス代表は、カナダ政府が交渉で米国に自動車関税を巡る警告を撤回するよう求めたと明らかにした。トランプ大統領は先に、カナダを交えた3カ国間で合意が得られない場合は、メキシコとの2国間協定を進める一方、カナダ製自動車に25%の関税を掛ける可能性があると警告している。米国の交渉官はカナダ側に米国向け自動車輸出の上限を年間170万台とする輸出枠の設定を受け入れるよう持ちかけたという。


【メキシコ経済指標】
24日月曜日
22:00 隔週消費者物価指数前年比 前回4.81%、予想4.8%

25日火曜日
22:00 7月景気先行指数前年比前回1.2%、予想2.1%

26日水曜日
22:00 8月失業率前回3.5%、予想3.5%

27日木曜日
22:00 8月貿易収支前回$-2.889B、予想$-3.0B

29日土曜日
06:00 8月財政収支前回MXN7.34B、予想MXN 36.3B

peso0926

*予想レンジ:5.80円~6.10円


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