【東京白金は3000円台で値固めか】
*先週の東京白金は軟調な展開だったが、週明けは為替の円安を受けて3000円台に上昇している。最大の生産国である南アフリカの生産者物価指数(PPI)が上昇し、同国のインフレ懸念が高まるとの思惑から、いずれ南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は利上げを検討するのではないかとの見方から、通貨ランドが反発していることが白金相場を押し上げているのだろう。

また、パラジウム相場の急騰も支援要因だろう。ロシアは9月に利上げを行い、最近の原油高の影響を通貨ルーブルが反発しており、パラジウムを押し上げている。同じ白金族である白金が割安感から買い戻されているという一面もある。NY白金は800ドル台が定着したようで、ファンドのポジションも買い越しに転じている。東京白金は3000円台で値固めとなろう。

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*東京白金予想レンジ:2850~3050円

*CFTC建玉9月25日時点:ファンドの白金買い越しは2690枚(前週比+4900枚)と買い越しに転じた。総取組高は7万5991枚と前週比-1万2542枚の減少。

*白金と金の逆ザヤは、7月3日に1526円と過去最大幅を記録した。現在は縮小し1350円まで戻したが、ここを上抜けるなら、白金の上昇が加速しよう。その場合、「白金買い・金売り」が有利となろう。

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