10月10日(水)
【10月9日の海外相場および市況】
ny1010

*9日のNY外国為替市場では、米中「貿易戦争」に対する懸念に加え、トランプ政権の先行き不透明感が広がる中、安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが進行し、ドル円は113円近辺に下落した。先週半ばから大幅上昇していた米長期金利がこの日は一服し、米中間の貿易摩擦激化に対する懸念もくすぶっているため、ドル売り・円買いが進行した。
トランプ大統領がヘイリー国連大使の今年限りの辞任を発表すると、米政権の先行きに不透明感が広がったこともドルを押し下げた。トランプ大統領は、中国が対米報復措置を講じた場合には2670億ドル(約30兆円)規模の中国製品に対する追加制裁関税も辞さない考えも繰り返し強調。さらに、国際通貨基金(IMF)はこの日発表の経済見通しで、米国の保護貿易主義を理由に2018年と2019年の成長率を引き下げた。

*9日のNY金は小反発。外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが先行していたため、ドル建て金は割高感に圧迫されていたが、ヘイリー米国連大使が辞意を表明したとの報が伝えられると、トランプ政権の先行きが不安視され、ドル高・ユーロ安の流れが反転し、NYダウもマイナス圏に沈んだことから、金は反発に転じた。また、国際通貨基金(IMF)がこの日、米中間などの貿易摩擦激化や新興国リスクの高まりを理由に、2018年および19年の世界の経済成長率を下方修正したことも、安全資産とされる金にとっては支援材料となったようだ。NY白金は反発。

*9日のNY原油は、米国による対イラン制裁に伴う供給減少懸念などを背景に買いが入り、反発した。ロイター通信によると、10月第1週のイランの原油輸出量は日量110万バレルにとどまり、4月の250万バレル強を大幅に下回った。また、業界筋の話では10月に入ってからこれまでの同輸出量は日量100万バレルを下回っているという。トランプ政権は同国産原油を輸入する国・企業に対して11月4日に制裁を再発動する方針だが、イランの原油輸出量が既に明確に減少していることが明らかになったことから、世界的な供給逼迫懸念が広がった。

また、米内務省安全環境執行局(BSEE)が27社の報告をまとめたところによると、ハリケーン「マイケル」がフロリダ州沿岸に接近したのを受け、メキシコ湾岸では約40%の減産となっている。エネルギー生産各社は8日、ハリケーン「マイケル」の接近を受け、メキシコ湾の石油生産の約5分の1を停止し、10カ所のプラットホームから作業員を退避させた。これを受けて、米国内での供給に影響が及ぶのではないかとの警戒感も広がった。

ただ、国際通貨基金(IMF)がこの日発表した最新の世界経済見通しで、2018年と19年の世界成長見通しを下方修正。世界的な成長減速に伴う原油需要の鈍化が懸念されることに加え、サウジアラビアが増産に動くとみられることから、上値は重かった。

*9日のシカゴトウモロコシは続落。今週は西部の主要産地の大部分で降雨となり、収穫作業が遅れる見込み。ただ、週末にはより乾燥した天候になるという。10日の需給報告では、米国産トウモロコシの収量が増え、米国と世界の供給量が増加すると見込まれている。トランプ大統領が9日、エタノールの混合比率の高いガソリンの夏季販売の解禁を発表するとの報道を受け、下げ幅は限定的になった。

シカゴ大豆は反落。米中貿易戦争による需要が懸念された。

*9日のNYダウは反落。塗料大手PPGインダストリーズが、原材料価格や物流コストの上昇などを理由に7〜9月期の業績見通しを下方修正した。これを受け、9日の株式市場でPPGの株価が急落。ダウデュポンやスリーエムなど他の素材株もつれ安となり、ダウ平均を押し下げた。国際通貨基金(IMF)は9日に公表した最新の経済見通しで、2018年と19年の世界の成長率をそれぞれ3.7%と予測。貿易摩擦などの影響を織り込み、7月時点の予測値を0.2ポイントずつ引き下げた。米中間の「貿易戦争」や経済成長の減速予想が嫌気された。


【10日の経済指標】
08:50   (日) 8月 機械受注 [前月比]  11.0%  -3.5% 
08:50   (日) 8月 機械受注 [前年同月比]  13.9%  2.1% 
17:30   (英) 8月 貿易収支  -99.73億ポンド   
17:30   (英) 8月 鉱工業生産指数 [前月比]  0.1%   
17:30   (英) 8月 製造業生産指数 [前月比]  -0.2%   
17:30   (英) 8月 月次国内総生産(GDP) [前月比]  0.3%  0.2% 
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  0.0%   
21:30   (米) 9月 卸売物価指数(PPI) [前月比]  -0.1%  0.2% 
21:30   (米) 9月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  2.8%  2.7% 
21:30   (米) 9月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前月比]  -0.1%  0.2% 
21:30   (米) 9月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比]  2.3%  2.6% 
23:00   (米) 8月 卸売売上高 [前月比]  0.0%  ― 
23:00   (米) 8月 卸売在庫 [前月比]  0.6% (0.8%)  

 

第185回 『おしえて陳さん』 
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