10月12日(金)
【10月11日の海外相場および市況】
ny1011

*11日のNY外国為替市場では、NYダウの大幅続落を受けて安全資産としての円買いが優勢となり、ドル円は112円台前半と小幅下落となった。9月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.3%と予想の+2.4%を下回り、コア指数も前年同月比+0.1%と予想の+0.2%を下回った。米長期金利が徐々に低下し、NYダウもいったん下げ止まる動きを見せたため、一時112円53銭まで反発した。その後、NYダウが再び下げに転じるとドル円は一時111円83銭まで急落した。ただ、11月末からアルゼンチンで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の際にトランプ大統領と習近平国家主席の米中首脳会談が実施される方向で準備していると報じられたこともあり、通商摩擦の緩和期待からドルは買い戻され112円台を回復した。

*11日のNY金は、世界的な株安を背景に安全資産とされる金が買われ、大幅続伸した。終値は1227.60ドルと、8月1日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。世界的な株安を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、「質への逃避先」として金
が買われた。9月米消費者物価指数(CPI)が季節調整後で前月比0.1%上昇、コア指数も0.1%上昇だった。市場予想をともに下回ったことで、インフレ高進懸念が幾分後退し、金利を生まない資産である金には支援材料となった。また、トランプ大統領が11日、米株式相場の大幅下落について「米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げによるものだと思う」と改めて非難。これを受けて、FRBが利上げに動きにくくなるのではないかとの思惑も広がった。世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの保有高は1.2%増の738.99トン。増加は7月以来で、増加率は3月以来で最大となった。NY白金はドル安を受けて反発。

*11日のNY原油は、米原油在庫の積み増しに加え、石油輸出国機構(OPEC)による国際石油需要見通しの下方修正を嫌気し、大幅続落した。米エネルギー情報局(EIA)によると、先週の米原油在庫は前週比600万バレル増加し、3週連続で積み増しとなった。増加幅も市場予想(260万バレル増)の2倍以上だった。これを受けて、米国内の需給不均衡に対する警戒感が強まり、原油に売り圧力がかかった。また、石油輸出国機構(OPEC)がこの日発表した月報で、今年と来年の国際石油需要の伸びを前回予想から下方修正したことも相場の圧迫材料。米内務省安全環境執行局(BSEE)によると、メキシコ湾では沖合プラットフォームで操業が再開しつつあるものの、ハリケーン「マイケル」の影響で約40%の減産となっている。

*11日のシカゴトウモロコシは反発。米農務省がこの日発表した需給報告で米国産の単収を予想外に下方修正したことが強材料になった。需給報告によると、2018〜19年度の米トウモロコシの生産高は147億7800万ブッシェル、平均単収は180.7ブッシェルと、それぞれ市場予想を下回った。米中西部での今週の降雨により、収穫作業に遅れが出たが、今月後半はより降雨に乏しい天気が見込まれている。

シカゴ大豆は反発。この日発表された米農務省の需給報告で米国の生産・単収見通しが市場予想を下回ったのが支援材料。需給報告によると、2018〜19年度の米大豆の生産は46億9000万ブッシェル、平均単収は53.1ブッシェルと、それぞれ市場予想を下回った。米産地での収穫の遅れ、最近の中西部での降雨による作物への被害の可能性も支援要因だった。

*11日のNYダウは、世界的な株安連鎖でリスク回避姿勢が強まる中、原油相場の下落も嫌気されて500ドル以上も下落し、大幅続落となった。金利上昇と米中貿易戦争が企業業績に影響し、株価はなかなか回復しない可能性があるとの懸念が強まった。投資家は懸念している。ただ、この日発表された9月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びにとどまったことから、インフレ圧力が高まるとの懸念が和らぎ、株価を下支えした。


【12日の経済指標】
未定   (中) 9月 貿易収支(米ドル)  278.9億ドル   
未定   (中) 9月 貿易収支(人民元)  1797.5億元   
08:50   (日) 9月 マネーストックM2 [前年同月比]  2.9%  2.9% 
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)  3799億円   
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)  8357億円   
09:30   (豪) 8月 住宅ローン件数 [前月比]  0.4%   
13:30   (日) 8月 第三次産業活動指数 [前月比]  0.1%  0.3% 
15:00   (独) 9月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]  0.4%   
18:00   (欧) 8月 鉱工業生産 [前月比]  -0.8%   
21:30   (米) 9月 輸入物価指数 [前月比]  -0.6%  0.2% 
21:30   (米) 9月 輸出物価指数 [前月比]  -0.1%   
23:00   (米) 10月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値  100.1  100.0

第186回 『おしえて陳さん』 
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