【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は上昇した。ズマ前政権への政治介入が問われているインドのグプタ家との関係を巡りネネ財務相が虚偽の発言をしていたことが判明し、これを受けて同財務相は辞任した。ラマポーザ政権の混乱が嫌気されて南アランド円は9月18日以来の7.51円まで下落した。その後、ラマポーザ大統領が新財務相に元南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)総裁のムボウェニ氏を任命したため、速やかに後任が決まったことが好感されて南アランドは反発に転じた。しかし、世界的な株安を受けて上値を削られた。

*今週の南アランド円は、保ち合いで推移しそうだ。前大統領のズマ氏との関係を利用して、インドのクプタ家は国営企業や公共工事に介入するなどの疑惑が持たれている。汚職疑惑でズマ氏は2月に大統領を辞任。クプタ家には捜査が入っている。ラマポーザ政権は、汚職撲滅などの改革を掲げてきた。ネネ前財務相は清廉なイメージだったがクプタ家との癒着疑惑で辞任した。後任の元南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)総裁のムボウェニ氏は、SARB総裁を2009年まで10年間務め、この間に難題だったインフレを抑制した。また、100億ドルに満たなかった外貨準備高を400億ドル近くに増やした。ラマポーザ大統領は「経験を財政や経済の分野で発揮してくれる」と期待を表明した。

南アは金やプラチナなどの鉱物資源を産出する資源国だが、資源価格下落の影響を受けて、それまで5%を上回っていた経済成長率は2014年以降、1%台の低成長に陥った。足元では2018年4~6月期の国内総生産(GDP)は前期比年率0.7%減と、2四半期連続のマイナス成長となってリセッション(景気後退)入りしている。ムボウェニ氏は今後、南アフリカ経済を立て直すために尽力することになる。ヨハネスブルグ証券取引所によると、今年に入り海外投資家は557億ランドの南ア債を売ったという。米金利が上昇しているため、南アからの資金流出が続いているという。


【南アフリカ経済指標】
17日水曜日
20:00 8月実質小売売上高前年比前回+1.3%、予想-0.1%

18日木曜日
18:00 8月鉱業生産前年比前回-5.2%、予想-1.0%


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*予想レンジ:7.50円~7.70円


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