【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は反発した。12日にトルコで米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏が釈放されたことで、米国とトルコの関係が改善するとの期待が高まり、トルコリラが大幅に買い戻された。これに連れて新興国通貨の南アランドも買い戻された。格付け会社ムーディーズが南アの格付け見直しの発表を延期したことで、南アの格付け変更は当面ないという憶測も広がって、南アランドを押し上げた。8月鉱業生産は、前年比-9.1%と前回-5.2%、予想-1.0%を大きく下回った。今後の南アフリカGDPの低下が予想され重石となった。

*今週の南アランド円は、堅調ながら上値は重いだろう。先週の南アランドの上昇は、独自の要因よりもトルコリラの上昇に影響されたものだった。今週25日に、トルコ中銀理事会が開催され、政策金利が決定されるが、最近のトルコリラの反発を受けて、金利は据え置かれるとの予想が有力。実際に政策金利据え置きとなれば、トルコリラは反落が予想されるため、南アランドも押し下げられそうだ。米金利の高止まりを受けて新興国から資金流出が止まらないこともあって、南アランドの地合いは弱い。

さらに、南アフリカは政治的にはネネ氏の財務相辞任、経済的には景気後退入りしていることもあって、戻りは売られやすい。格付け会社ムーディーズが南アフリカ国内総生産(GDP)成長見通しを0.5%とした。9月に発表した時は0.4%だった。今週は24日に消費者物価指数(CPI)、25日に生産者物価指数(PPI)が発表される。

【南アフリカ経済指標】
23日火曜日
16:00 8月景気先行指数前回105.4

24日水曜日
時間未定 南アフリカ中間予算
17:00 9月消費者物価指数前年比前回+4.9% 予想+4.9%

25日木曜日
18:30 9月生産者物価指数前年比前回+6.3% 予想+6.1%


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*予想レンジ:7.60円~8.00円


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