【南アランド円相場、先週の動き・今週の展望】
*先週の南アランド円は下落した。23日、ムボウェニ財務大臣は、国営電力会社ESKOM社の人員を30000人削減する必要があると述べた。南アフリカ財務省は24日、2018年の実質経済成長率見通しを0.7%と、2月の予算時点の1.5%から引き下げた。世界景気の減速懸念から資源輸出に懸念が出ており、財政赤字の縮小にも時間がかかる見通し。ムボウェニ財務相は同日、今後3年間の中期的な予算編成方針を発表する際、「世界経済の成長を巡るリスクはより明らかになっている」と述べた。税収の低迷が見込まれるとして、18年度の財政赤字の国内総生産(GDP))比もこれまでの3.6%から4%に下方修正した。市場は従来の見込みを据え置くと予想していたことから、財政悪化が懸念され、南アランドは大幅に下落した。

*今週の南アランド円は上値の重い展開が続きそうだ。市場は格付け会社ムーディーズが南アフリカの格付けを維持したこともあって、先週発表された中期財政政策は市場の期待を裏切るものとなった。さらに今後の財政赤字の拡大を予測したことで、ムーディーズが格下げ、もしくは見通しをネガティブに変更する可能性も出てきた。リセッション(景気後退)入りしている上に、財政赤字の拡大懸念で南アフリカ経済は停滞しそうだ。

足元の南ア経済は干ばつの影響で農業が振るわず、輸出をけん引する鉱業も中国の景気減速が影を落とす。代表的な輸出品のプラチナは欧州の排ガス不正問題が響き、触媒向けの需要が先細りする懸念がある。失業率は20%台後半と高止まりしている。ラマポーザ大統領は雇用拡大を目財しているが、失業率が悪化していれば、南アランドの売り圧力は強まりそうだ。ムボウェニ財務大臣は「信頼を回復し、民間部門への投資を呼び込みたい」として、規制緩和や民間企業の育成に取り組む方針を強調した。先週発表したムボウェニ財務大臣の中間予算に対して、格付け会社フィッチ社は、経済成長の流れを変えるのは難しいと判断したようだ。


【南アフリカ経済指標】
29日月曜日
15:00 9月マネーサプライM3前年比前回+6.95% 予想+6.83%  
15:00 9月民間部門信用前年比前回+6.74% 予想+6.40%

30日火曜日
18:30 第3四半期失業率前回27.2%  予想27.4%
21:00 9月財政収支前回-79億ZAR 予想-50億ZAR

31日水曜日
21:00 9月貿易収支前回+88億ZAR 予想+42億ZAR

11月1日木曜日
18:00南アフリカ10月製造業PMI前回43.2 予想44.0

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*予想レンジ:7.50円~7.70円


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